子持山獅子岩(RCT)

期日:2012年7月1日

アベ(CL)、孝の方だよ、タカタカ


行程:西大宮(6:40)−駐車場着(8:20)−獅子岩取付出発(9:00)−獅子岩取付到着(12:30)


 

タカタカ


6:40西大宮集合。アベさんの運転で伊香保にある子持山登山口まで向かう。天気予報は午後から雨だが、暗くて厚い雲が空を覆い、朝から先行不安。
山道へ入ると程なく「駐車場」の文字があるが、直進して突き当りの駐車場に停めると登山口に近い。ここからは獅子岩の先端部分が見え、自然と闘志が燃えてくる。

登山口を出発するとすぐに登山届ポストがあり、そこを北方向へ曲がり少し進むと左手に巨大な屏風岩が現れる。
ボルトの形跡があり、以前は登られていたらしい。取り付き部がかぶっており難易度は高そうだ。
「くわばら、くわばら」とつぶやくタカタカの隣で、中村先生はルートファインディングに余念が無い。流石1級クライマーです。
無風の蒸し暑い沢沿いの登山道を上がり、分岐点で道標「この先危険」(!)方向へと進む。程なくして獅子岩取り付きに辿り着く。
40分程度のハイキングは準備運動にぴったりだ。
獅子岩は取り付き部から高低差約120m、7ピッチで頂上まで突き上げる。途中にはしっかりしたボルトが数多く打っており安心。一部に頑丈な金属製ワイヤーまで取り付けてある丁寧さ。
登る順番は、アベさんが全ピッチリードで、セカンドはタカタカ、ラストが中村先生。
1ピッチ目(約15m)は、他ピッチと比較して傾斜は緩い。岩質は火山岩で摩擦が効くことを確認。

2ピッチ目(約15m)の難所は、ハイステップで左足に体重を移動させる場面。その直前に右足を小フットホールド、右手をカチ持ちする体勢も辛かった。
さらに2ピッチ目終了後のテラスが幅10cmで非常に狭く、より辛い体勢に。中村先生に押し出される形でアベさんが登攀開始。
「やっと姑が出てって、若夫婦だけになった」等と無駄口を叩いていると、しっかりアベさんに聞こえていた。リードしてもらっているのに、
すみません(汗)2ピッチ目からはほとんど垂直の壁となる。残念な事に小雨が降ってくる。

3ピッチ目(約20m)の難所は、右手上部にある大きいフレークを掴み、スメアリングで脇を越す。テラスは木が生えており、ある程度広い。
4ピッチ目(約30m)のスタート部は、体を右に振り最初の一手を取る(ちなみに、このピッチだけでなく、全体的に体を右に振ることが多かった)。
細かくスタンスを取って登っていくと、上部が核心部。中村先生はアンダーを使ったらしいが、タカタカは使わず。効率的なムーブをするために、
ホールドを観察しなければいけないなあと反省。雨が強まってきた。「5ピッチ目のスラブは雨で滑る」と先行パーティーが教えてくれたので、 ここで素直に登攀をあきらめ、懸垂下降。そのとき、アベさんがタカタカの手にテーピングをしてくれた。懸垂下降の摩擦で手が痛まないようにとのご配慮。
アベさん優しいなあ。。3ピッチの懸垂で取り付き場に到着する。帰りは「こもちの湯」(250円!)に入浴したのち、西大宮駅解散。 今回、先行パーティーは2組だけで、比較的空いている穴場だ。垂直の壁で一直線に気持ちよく登れるルートなので、秋シーズンにリベンジを計画。頂上まで突き上げて、
紅葉の景色を眺めたいと思う。何より、今回ご指導頂いたお2人に大変感謝致します。誠にありがとうございました。
取り付き点から 1ピッチ目の孝の方だよさん
4ピッチ目のアベさん 4ピッチ目でスマイル