阿蘇山・九重連山(春合宿)

期日:5月3日 〜 5月5日

参加者:ヨウコ ヒトミ先生 ママ


    
 

ヨウコ


5月3日(木)
7:50羽田発→9:30熊本空港着→(車)→11:50ロープウエイ駐車場発→13:30高岳着(中岳経由)→15:10ロープウエイ駐車場着 →(車)→16:30坊中キャンプ場着→20:00就寝
念願の九州登山が実現することとなった。当初、「九州にご一緒してくれる人なんていないよな〜」と単独山行を想定していたところ、先生とママさんが賛同してくださり、とても嬉しかった。
GWゆえ羽田の混雑が予想され、6:20に空港集合とした。ザックはあらかじめ宅急便で熊本空港トヨタレンタカーに送って預かってもらっていたので、
搭乗手続きも超短時間で済んだ(手荷物カウンターは長蛇の列で並ぶとウンザリしそうだったが)。
熊本空港に着いたとき「いよいよ九州登山だ!」と心が躍った。レンタカーを先生に運転してもらい、阿蘇へ向かった。
「いかにも阿蘇」という光景の中をドライブ。なだらかな大地、阿蘇外輪山の草原、など本州では見られない景色を楽しんだ。遠くに雲仙普賢岳も見えた。
ロープウエイ駐車場から歩き始めるものの、天気は曇り。山頂は雲の中だった。さらに「本日は火山活動により有害ガスが大量発生しています。
危険なのでただちにこの場から離れてください」というアナウンスが。「登山者は除く」とのことだったので、不安になりつつ登山開始。
見たことのない光景だった。阿蘇の外輪山は美しい緑の平原なのに、今歩いているところは荒涼とした砂・岩、「火星を歩いているみたい」。
左手には噴煙と異臭。気管支の辺りが締め付けられるような感覚になってきたが気のせいにした(後になってガスの影響だったとわかった)。
先生も「目がショボショボする」と言う。大丈夫かな〜と気遣いながら歩いた。他にも登山客は居たし、噴火口より1キロ以外ならOKとアナウンスしていたので、それを信じることにした。
山頂に到着。斜面はなだらかで登りやすかったので、疲れもさほどなかった。何より「九州の山に登れたのだ」という満足感があった。
雲がかかっていて見晴らしはよくなかったが、時折サーっとガスが切れたとき、裾野の緑が見えた。
山頂にはあまり人が居ず、10人程度だった。阿蘇は観光地だが、登りにくる人はほとんどいなくて、多くの人が大噴火口だけを見に来るようであった。
下山後、再び車でキャンプ場に向かった。広い牧草地と牛馬“阿蘇ならでわ”の風景の中をドライブ、とても気持ちが良かった。キャンプ場に着き、
夕食後、「すぐに寝てしまうのはもったいない」とママさんがテントの外に出て阿蘇山を眺める位置に腰を下ろし、先生とお酒を飲んでいた。
私は飲めないので一緒に座って少しの時間を過ごした。
明日は晴れてくれるといいなあ、と思いつつ眠りに入った。
 5月4日(金)
6:00 出発→(車)→8:00長者原発→10:30法華院温泉キャンプ場着→11:50キャンプ場発→13:50大船山山頂着→15:50キャンプ場着
朝、起きてみたら天気はイマイチ。天気予報だと晴れマークだったのに。。。。
夜の食料を買い足しながら、九重登山口までドライブ。高度を上げるほどガスが濃くなった。長者原駐車場に車を置き、歩き出す。細かな雨が降っていて合羽を着た。
法華院キャンプ場への登山道は、新緑の淡い緑がとても綺麗だった。雨の中でもその緑と原生林に、心が穏やかになった。
キャンプ場に着いた頃、陽がさして来た。「期待できるかも」。テントを張った後、予定通り大船山をピストンした。これがよかった。
サーっとガスが切れて見える光景は、麓の田畑、坊がつる(湿原や木道)、小さな池々、そして明日登る九重連山だった。この雰囲気なら明日は晴れるな、
と容易に予想が出来た(が、言葉に出して言えなかった。ハズレたら残念度が大きいから)。
坊がつるには沢山のテントが張ってあった。気持ちの良い湿原の中のキャンプ場、人気の理由が分かる気がした。我々は、温泉に近い場所にテントを張り、
夕食前と就寝前に温泉に入った。山をマジかに見ながらの温泉、贅沢気分だった。テン場からも、眼下に湿原や大船山が望め、「最高だね〜」とみんな口々に。
 
5月5日(土)
5:40キャンプ場発→7:25久住山頂→8:35中岳山頂→10:10キャンプ場着→11:00キャンプ場発→13:00 長者原駐車場着→(観光)→20:00大分空港発→21:30 羽田着
晴れた!!!せっかく九州まで来ていながら3日間とも晴れなかったら残念すぎた、が晴れてくれた。九重連山登頂というメインイベントの日に晴れてくれて本当に嬉しかった。
賽の河原のようなガレガレのルートを歩きながら(右手には硫黄岳から噴煙がモクモク)、久住山頂に到着。それはもう、素晴らしい光景だった。
阿蘇山も、外輪山も、由布岳も、別府湾も、360度全てが見えた。青空と緑が本当に綺麗でしばらく3人で腰を下ろして風景を眺めていた。
「名残惜しいけど」と山頂を後にして中岳へ。途中に出現した池がまた気持ちよく、ほとりでしばらく休憩を取り、風で波打つ湖面を眺めていた。
とても幸せだった。ずっと座っていたかったが、中岳へ。中岳は九州最高峰。ここでも景色を眺めゆっくり休憩。素晴らしくて、天気が良くなってくれたことと、
ご一緒してくれた先生とママさんにしみじみ感謝した。
大満足の気分で、この光景を目に焼きつけて、下山。何度も何度も振り返り、九重連山に名残を惜しんだ。九州なんてなかなか来れるもんじゃないのだから。
空港に行く途中、幾つか観光。道の駅で九州物産を物色&別府ロープウエイ&高速サービスエリアから別府湾を眺めたり。。。。と、最後の最後まで九州を満喫した。
大分空港でママさんがご馳走してくれたさつま揚げもすごく美味しかった。さすが本場。
帰宅は23時。バテバテだった。それでも、念願の九州登山を実現できたこと、九重が素晴らしかったこと、に大満足であった。
今日見てきた光景をまぶたに浮かべながら幸せ心地で眠りについた。
4月の川苔山ハイクの時、ママさんにGW九重を計画していると言ったら即、手を挙げてくれたことや先生もご一緒してくれたこと(ずっと運転を引き受けて下さったこと)、
飛行機事情を詳しく教えてくれたミヤさん、に感謝申し上げます。