八ヶ岳・石尊稜

グッチー

期日:2011年2月11日〜2011年2月13日
参加者:笹田(CL)、sa山(SL)、グッチー、ワン、サブ


2月11日
7:00発スーパーあずさ1号新宿、9:08着茅野駅、9:35発茅野駅前、10:00着美濃戸口、10:40発美濃戸口、12:10着美濃戸小屋、南沢経由 15:40着行者小屋
2月12日
4:00起床、6:30行者小屋出発、10:00石尊稜取付き、15:30雪稜中間点で下降開始、21:30着行者小屋
2月13日
6:00起床、10:30行者小屋出発、11:30赤岳鉱泉着、13:30美濃戸小屋着、14:30美濃戸口着、15:00美濃戸口発バス、15:30着茅野駅、15:50茅野駅発、18:06着新宿駅

2月11日
・東京の天候が雪の予報で、予定通りの出発が危ぶまれたが、特に混乱も無く全員揃って定刻に出発。
・茅野駅バス停で、硫黄岳(赤岳鉱泉泊まり)へ向かうミナトさん一行と出会う。バスはほぼ満席。
・美濃戸口からアイゼンは履かず出発。美濃戸小屋で一休み後、ミナトさん一行と別れ南沢経由行者小屋へ向かう。天候は雪、小屋の主人が雨を心配していたように寒さは緩んでいる。
・北沢に比べると大分きつく感じた南沢、ようやくテン場に到着。先行のテントは2〜3張と、雪でつぶれたテント1張、使用料を支払うと共に前祝用のビールを購入。
・前祝の乾杯と共に、笹田さん差入れのベーコンの塊を平らげ、sa山さん持参のおつまみで晩餐開始、サブちゃんの塩ちゃんこを頂き、8時前に就寝。

2月12日
・昨晩降った雪が10〜15cm程度積もっており、今朝も小雪が降っている。風は穏やかで気温もまずまず。
・中山乗り越しを経て、ほぼ赤岳鉱泉近くへ降りたところの橋の手前を右折、先行組のトレースあり。ここでの積雪は腰まで届く深さ。
・トレースに沿って1時間ほど緩やかな登りで、ラッセルに悪戦苦闘している先行の4人組が視野に。笹田リーダーが追いついたところ、大阪の山岳会でそのリーダーと笹田さんとに共通の知人がいることが分かる。
・先行組みは、男性2名(1名は20代、山経験2年)女性2名(年齢不詳だが、40〜50代と推察)。この時点での積雪は腹から胸に届くくらい。
・わが隊も加わり交代でラッセル。当方は、グッチーが5歩で敗退、サブちゃん・ワンちゃん奮戦するが経験少ない分旗色悪し。
・ようやく取付きが見えるところまでたどり着き、大阪組と別れ、サブちゃん・ワンちゃんを先頭にコルを目指す。この時の積雪は長身のワンちゃんの頭に届く深さ。仕上げはリーダーが参戦し瞬く間に到着。
・第一岩壁には、大阪組が左右2箇所から取付いており、当方は順番待ち。
・40〜50分待っただろうか、10時にようやく取付きへ。まず、笹田リーダー、ワンちゃん、サブちゃんが右側、sa山SLとグッチーが左側の取付きに進み、リーダーがまず20〜30m上部でピッチを切る。
・sa山SLが左側から先に途中のステップまで上がり(この登りがここの核心と後で知る)、サブちゃん・ワンちゃんの登攀を見守る。かなり手こずりながらも、sa山SLの支援で順次突破。続いてグッチーがsa山SLに後続する。核心部で1度落下しつつ抜けた。
・この先、詳細は書ききれず、要点のみ記載。登りは、全部で6ピッチ。第1岩壁は取付き開始が核心、とはいえその後の雪稜もグッチーほか2人にとっては難所に次ぐ難所の連続。小雪の舞う稜線から見える絶景も、愉しむ余裕はない。雪稜の概ね中間点で、笹田リーダーより下降の指示。時間は15:30。
3ピッチまでエイト環で懸垂下降したところで、大阪組が下降して合流、3ピッチ目のわが隊のザイルを使い、4ピッチ目は大阪組のザイルで第1岩壁取付きまで下降。5ピッチ目は笹田リーダーが先行してわが隊のザイルをセットし、わが隊、大阪組と下降、大阪組は赤岳鉱泉小屋へと別れ、行者小屋到着は21:30。
・消耗した身体に、笹田リーダーがふかひれのスープを振舞っていただき、やっと人心地。続いて、sa山SLの持参のビールで本日のチャレンジに乾杯。周辺を気遣い23:30には就寝。 ・翌日の予定は、笹田リーダーの判断で中止。皆、安心して夢の中へ。

ラッセル中! がむしゃらに登ります

2月13日
・6時に起床、天気は快晴。気持ちは複雑。赤岳は次回の楽しみと思いつつ、眼前の眺望を眺めるのみ。
・朝食は昨晩の献立を持ち越した、ワンちゃん担当のキムチ鍋を頂く。
・撤収前に、ヒマヤラコンテ(ヒマコン)というエイト環を使ったコンテの方法を笹田リーダーが実地で指導。
・下山は北沢を経由、中山乗り越しを経て、右手にくっきり見える石尊稜を眺めながら、美濃戸口へ。バス、JRの接続がスムーズに新宿に帰り着く。
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