丹沢 葛葉川本谷 遡行

みやした

期日:2007年6月10日
参加者:なお、孝の方だよ、すすむ、いた、部長、みき、ハギ、ぺがさす、針う、みやした


秦野(8:22)<タクシー>葛葉の泉(8:40)

入渓(9:00)-F1(?)-F3(?)-F5板立ノ滝(?)-大平橋(11:50)


前日、18時の天気予報で「これから明日にかけ局地的な雷雨がある模様」とのこと。実際に東京では雨が降り出し『中止』という文字が頭をよぎる。しかし、21時の掲示板にて決行の連絡。『初めての沢登り』期待と不安の中、就寝した。

 新宿発7時11分発の急行で目的の秦野駅に8時22分に到着。そこからタクシーにて葛葉の泉まで約2,500円。バスで行くと菩提バス停から約1時間程歩くらしく、多人数であればかなり体力も時間も浪費せずにすむだろう。

例のごとく天候の方はスッキリせず入渓点の葛葉の泉ではポツポツと小雨らしきものが、でもこれからどうせ濡れるんだから関係無し。そんな意気込みでみんなテキパキと支度をととのえる。その横でみんなと同じように先日買いそろえた値札取り立ての新しい装備を不馴れな手つきで支度する。

 総勢10名なので2班に別れて行動する。(しかし、大きな滝の前ではほぼ一緒であった)最初、段々になったお釜から浸る。思ってたほど冷たさを感じない。すぐに砂防ダムが出てきて、右岸のハシゴから上に登り、またハシゴを降りて沢に戻る。バシャバシャ音をたてて渓流を調子よく登ってゆく。気になっていた初めての渓流靴も思ってたよりフリクションがきいて感心した。今日は積極的に濡れていこうと心にきめた。


いくつかの小さな滝を気持ちよく登っていくとやがてゴルジュの奥にF1_5mにぶつかった。ホールドはありそうだがほぼ垂壁である。ルートファインディングの部長が挑もうとしたが、なお隊長から巻きましょうとの指示で巻いた。そのあとも滝はたくさん登ったがどれが遡行図に出ているF2やらF3やら私には解らず、途中からは雷を伴う雨(集中豪雨ではないにしろやや水量も多くリーダーはあまりいい気分ではないはず)が降り続け、しかしテンションは上がる私。そして、F3_7m(たぶん)のところでロープを出した。先発隊の孝班長がリードで登り、それにみんなが確保されながら登った。やはりそこで時間がかかり雨の中みんな寒さに堪える。私は時間短縮をあせり滝よりすこし左の赤茶の苔のところで少し滑り、緊張しつつもリラックスを肝に命じた。ちなみにみき隊員から一番滑らないのは滝の中のホールドというプチ情報を頂き感心した。






それにしても、人気のある沢と聞いていたし、駐車場にもけっこう車が止まっていたのにみんなどこに行ったのだろうか?今の葛葉川は北陵のものである。しかし、そんなのに浸ってる場合ではなくグイグイバシャバシャ登っていくとF5_8m板立ノ滝にでた。ここでもロープを出してもらい、滝の向かって右側を確保されながら登る。ここでは落ち着いて登る事ができた。上にあがってもできるだけ支点の取り方やビレイの仕方を見るようにした。実際にセカンドビレイも体験したかったが遠慮しといた(下の方の為に)。いつの日か、いつの日か私達同志でも行けるようにならねば...(ねえ!ぺがさすくん)  (僕は来週にでも行きたいんですが・・・ ぺが)







 それから小さい滝をいくつか超えると大平橋の下にでた。雨はもう小雨になっていたがこれからの天気が不安なのでここで林道に上がる事に決定された。そこから舗装道、山道を使い大倉へと下山した。降りてきたころには青空が見えてきていた。
 最後までいけなかった事は少し残念ではあったが最初の沢登りを十分に堪能する事ができた。これで真夏のような天気であったらどんなに気持ちがいいか...こんどはぜひあじわいたいものである。