今年最後の山スキー、かな? 尾瀬・燧岳

中 村  孝


期  日 11(1999)年5月23日(日)  
メンバー 中村 孝、人見邦明
タ イ ム 御池(9:10)→燧山頂(12:30/13:00)→御池(15:00) 


「今週末は富士山に行きましょう。」と集会後の養老の瀧で部長が言ってたので、土曜の晩に連絡を入れるとすでにウイスキーモードに突入していた婦人部長はこちらが何を言っても「板、持っていこうか?」を繰り返すばかり。部長に山スキーの楽しさを知らしめた張本人としては、そこまで言うなら…、と尾瀬・燧北斜面はどうにか滑れそうだから…と提案すると即決定。じゃ、明日は午前4時に迎えに行くから、と言って電話を切られてしまった。
 
 山以外で午前4時前に起床したことは未だかつてない私はホントに起きられるだろか?と不安な気持ちを残したままベッドに入った。
 
 さて、翌朝は無事3時45分に目覚ましで起きられた。天気も申し分ない。ちょっと、部長が寝坊して出発が遅れたが檜枝岐の奥、尾瀬・御池には8時45分頃到着し、9時10分にはすべての身支度を整え出発することが出来た。
 
 登山道の下部には雪が無く兼用靴で泥道を歩かされる。40分ほど歩くとやっと雪が続くようになったので、スキー歩行に切り替える。雪はこの好天でぐちゃぐちゃでシールが水分を含んでしまって、良く効かない。途中の2カ所の田代では雪が無く木道を歩いた。上部の熊沢田代から上は雪が完全につながっている。
 
 標高2100m位からは傾斜が急になり、おまけに雪がグサグサになっているためスキーでは横ずれをしてしまい、登高がはかどらない。我慢を重ねたがそれも限界になり、頂上まであと50mの地点で板を脱ぎつぼ足で進む。12時30分、無事東北地方の最高峰・燧岳のピークに到着。そこにいたのは5〜6人だけという静かな山頂だった。
 
燧岳頂上直下
 ゆっくり休んでからいよいよ滑降に移る。頂上直下は急傾斜なので横滑りを混じえて慎重に下る。そのあとは凹状部分を振り子のように快適に下っていく。快適な滑降はあっという間に終わり早くも熊沢田代に到着。ちょいと歩いたあと、雪を見つけ再び板を履き推進滑降。その後も樹林帯の中の雪をしつこくつなげ、広沢田代まで滑降できた。
 
 そこからは兼用靴とザックに取り付けた長い板のおかげで非常に快適?な歩行が駐車場まで続いた。到着したときの開放感・安堵感は筆舌に尽くしがたいものであった。
 
 この後は皆さんご推察の通りです。先ずは「駒の湯」で温泉三昧、その後は「かぎや」で裁そば+生ビール。
 涼しい川風が湯上がりの肌に気持ちよかったよ〜。これで、今シーズンは終わりかな?