丹沢・水無川本谷

 お題 こんなはずでは…     加藤 まゆみ

期 日  1998年10月21日(水) 天候 曇りすぐ雨
参加者  加藤まゆみ、中村 孝 



タイム  大倉(9:05)―戸沢出合(10:10〜10:35)―F1(12:00)―稜線(14:35)―塔ノ岳(14:45〜15:45)―大倉(17:20)


 
 本日しぇんしぇいは学校が休みということで、仕事をしたくない私は一緒に沢登りに行くことにする。
 
 7時ちょっと前、新宿の小田急線乗り場にいると、後ろから頭を小突かれた。最近しぇんしぇいは時間に遅れないようになったのである。
 
 8:20頃渋沢に駅に到着。バスで大倉へ。そこでしぇんしぇいはお着替え。何と、しぇんしぇいと私はペアルックなのであった。2人ともセンスが無いと言うことか?9時ちょっと過ぎにそこを出発。林道を歩いていると雨がポツポツ。10:00ちょっと過ぎに小屋に到着。準備をしているとザーッと雨が降ってきた。
 
 10:30過ぎ仕方ないので出発。最初の難関は目の前に表れた堰堤であった。左側が崩れていて進めない。しぇんしぇいは悩んで右側の岩をよじ登る。私はその右の土の斜面を登る。懸垂下降をするという。私はまだ経験がないので、荷物のように下ろしてもらう。
 
 F1、F2は鎖がついていたのでザイルを使わずに済む。
 巻き道は土が脆くザイルを出してもらい、慎重に進む。
 
 小さな滝はどうにか自分で登れるのだが、そんなところはしぇんしぇいはスタコラサッサと行ってしまうので何回か見失う。2,3度、違うところをえっこら登っていると、反対の上方からしぇんしぇいの声。その度、沢下りをするのであった。何番目の滝か忘れたが(編集者注 F5です)、滝の右側にいつもの倍の大きさの鎖がついている所をトラバースしたあたりから、私の体は思うように動かなくなってきた。足が前に進まない。いわゆる「シャリバテ」であろうか。サイテーである。「お腹が空きました。」と休憩させてもらいソーセージを食べる。
 
 2回程ザイルを使って登った滝があったが、いつも他の人がやってくれていたビレイを私がやらなければならず、しぇんしぇいに大変迷惑をかけてしまった(メチャクチャで)。
 
 沢が終わりガレ場をおそるおそる登り、2:40頃塔ノ岳山頂に到着。小屋で1時間休んで下山。大倉に着いたのは5:30位であっただろうか。辺りは既に真っ暗であった。
 
 反省、反省の1日であった。

【おまけ】
















 
 
 8月下旬の大雨+台風の影響で予想以上に沢は荒れていました。水も多かったし。初っぱなの堰堤は右岸に登山道がついていたのだが、ここが崩壊していたため、左岸から巻いたが、土と小石の混じった斜面は脆弱で何とも気分が悪かった(ザイルを出した)。ここに1時間近くを要し、更には雨が降ってきたこと、そしてこの先も巻き道などが崩壊していて時間がかかるかも知れないな、という気持ちからちょっと急いでしまい、同行者「ねーちゃん」にはご苦労をかけました。ごめんなさい。

 実際は大滝(F8)の巻き道以外は、変化ありませんでした。大滝の巻き道は左岸ルンゼの右斜面を登ってから左にトラバースするがルンゼ内はじゃりじゃりしていて、初心者同行の時はザイルを出した方が良い。また、ルンゼのトラバース後の踏み跡に一カ所、崩れ去っている所があるので要注意。草が生えているので注意しないとそのまま、大滝下まで落っこちゃうよ。 

 悪条件が重なった山行だったので、ねーちゃんは苦労したようだが、よく頑張りました。
 
 これに懲りず次回の山行も頑張ってくれたまえカトー君。

稜友MEMO平成10年11月号