丹沢『原小屋沢』遡行 
               大 久 保 純 

  日  1998年5月31日(日)  曇 時々 晴 
メンバー  大久保 純
タイム    天候 曇り時々晴れ
       丹沢観光センター(6:30)−原小屋平(10:40-11:05) −丹沢観光センター(12:40)

 流山を 4:00 に出発し、先週の『キュウハ沢』同様、首都高〜東名・厚木ICを経て宮ケ瀬ダムへ向かい、鳥屋を経由して早戸川林道を進む。道なりに行くと『丹沢観光センター』があり、車はここまで(10台くらいは駐車可)。車中にて朝飯を食べ始めると、先週同様雨が降り出す。が、上空は明るく、すぐ小雨となり、身支度を整え 6:30 に出発する。ここから林道を20分ほど行くと「伝道」と呼ばれる林道の終点に辿り着く。標識に従い、造林小屋経由の登山道を進み、原小屋沢出合の「雷平」を目指す。急登の続く登山道を汗を掻き掻き登る。途中の渡渉地点では丸太橋が崩壊しているおり、渓流シューズへの履き替えを余儀無くされる。

 二俣の雷平に到着、右俣を進み「原小屋沢」の遡行を開始する。はるか前方に先行パーティー(単独)がいる…。なだらかな河原を行くと左から「中の沢」が入り、F1(大岩の滝)が現れる(たぶん直登したと思う)。続くはF2(15m 雷滝)。遡行図通り、みるからに直登不可能、素直に左側を巻く。F3(10m トイ状の滝−これも記憶に無い)を過ぎ、右から入る『カサギ沢』(水流比1:1)までの間は、ナメとナメ滝の連続で楽しめるところだ…。とはいえ、1週間前『キュウハ沢』のナメ滝で落ちているので慎重に進む……。『カサギ沢』との二俣に到着、ここでルートを間違え『カサギ沢』に入ってしまい、結局 40 分程ロスする。

 二俣に戻り、ちょっと行くとF4(10m バケモノ滝)が現れる。薄暗く気味悪いので、そそくさと左側を巻くも、大高巻きしてしまい、沢に戻るのにてこずらされる。F5(3段 20m)もF4同様直登不可能のため、右から高巻くが、懸垂せずに沢に戻れる踏み跡が付けられていた(遡行図には懸垂下降15m となっている)。F7(30m ガータゴヤの滝)は、これがとても丹沢とは思えないほど見事な滝で、一見の価値あり。左側(クサリがあるところ)を適当に巻く。最後のクサリのある滝を越えるといよいよツメとなる。ヤブコギなしの快適なツメだか、けっこう長ったらしい。左右から数え切れないほど支流が注ぎ、ひたすら源頭を目指す。今は跡形もない原小屋山荘の水場を過ぎ、ようやく原小屋平の登山道に到着する。レーションを食い、靴を履き替えた後、「東海自然歩道」を下り始める。途中、避難小屋の先の分岐を右に進み大平へ下る(標識あり)。大平キャンプ場から、「青少年・早戸川」と書かれた標識に従い、急な道を早戸川本流目指してなおも下る。お天気にも恵まれたせいか、早戸川の河原には家族連れや釣人で賑わっていた。河原で再び渓流シューズに履き替え渡渉する。ここから駐車している丹沢観光センターまで、20分ほど林道を登り返す。12:40 に丹沢観光センターに到着、帰路につく。