ライター・マッチ・他 つけ火の道具


 使えないとおーごとになるので必ず予備を持ち、完璧に防水しておくことが必要。泊まりがけの山行ではよもや持っていかない輩は居ないことと思うが、特に日帰りの場合はたばこを吸わない人は忘れがちである。非常時にも必要だし、炊事時にお世話になるので必ず持って行く。必ず使えるかどうかの確認をしておくこと(喫煙者は燃料の不足、非喫煙者は劣化に特に注意のこと)。

 今時マッチを持っている人はまれである。一般的にいわゆる100円ライターで充分であるが、どこかでもらったようなものの場合、見る人が見ると出所がわかってしまい非常に恥ずかしい思いをすることがあるので注意が必要である。 

あやしいネーム入りのライター ガムテープを巻いた物

何年か前、非喫煙者の会員が川崎堀之内にある某店のライターを持ってきたことがあった。まだ入会間もなくのことでわからないだろうと思ったのであろうが、天下の吉原の住人(本当の台東区原住民である。他意はない)である会員に出所を見事に看破されてしまい未だに語りぐさになっているほどである。

 こういうライターをどうしても持っていきたい場合はガムテープをきっちり何重にも巻いていくと良い。(別に出所を隠すためではない、ガムテープを持っていくための非常に良い方法である)ガムテープはあると非常に便利であるが、一巻持っていくことは非常にばからしいし、まるく巻いていくと使いにくいし、どっかへ入り込んで張り付いて見つかりにくいことがある。非常に便利なので是非おためしあれ。当然であるがガムテープを使い果たすと出所が暴露される。

稜線でたばこに火をつける


 行動中にたばこを吸う場合にも100円ライターで充分であるが、冬の稜線ではまず無風状態のことはないと思っていいだろう。人を風よけに使ったり、誰かに手で覆ってもらって火をつけることが多い。強風の場合はツェルトをかぶってから火をつけると良いが、小休止の時などはヤッケの中に顔とライターをすっぽりと入れて火をつけるとだいたいの場合至福の一服が可能である。

 熱線式のガスライター(ターボライターというらしいがどこに排気タービンが付いているのだろう)は風に強くていいらしいがどうも高いところに行くと不調のような気がする。

 また、低温のためガス・液体ともに燃料が気化しにくくなるのでライターは常に体に一番近い胸ポケットに入れておく必要がある。ヤッケのポケットなどでは冷えてしまって非常に火が点きにくくなる。

 ジッポなどはひもか鎖付きの物を使い、デフォルトで付いている鎖やひもは捨て


zippo ひも付き仕様

てしまい、長めの細引きをつけて首から下げ、胸ポケットに入れておくと非常に便利である。また蓋の蝶番を改造してひもを通せるようにしても良い。ジッポは冷えるとほとんど火が点かず、暖めるのに非常に手間がかかるので保温は忘れずに。

 オイルは外気の湿度が0に近いためか、気化するのが非常に早いような気がするので予備燃料は必携。


(H11.12 岡田)