東北・月山~蔵王山 山スキー

日程:2017年4月29日~30日
メンバー:ツノダ(記)

今回は会の承認を頂き、気ままな一人山スキーに行きました。

4月28日(金)

20時にゆっくり石巻を出発。途中の寒河江PAで車中仮眠。月山、姥沢駐車場
ゲートが開くのが遅いと判断し29日4時にPAを出発しゲートへ向かう。
志津のゲートがあり仙台ナンバーの先行車1台が停車中、開門は7時なので又車中仮眠。
時間通りに山形のレガシー登場。待っていたのは横浜や宇都宮に大宮ナンバーの車約10台。
環境美化協力金500円を納め8時のリフト開始まで準備。リフト代580円、10分ほどでリフトアップ。
サクサク登高したいので今シーズン購入のウロコ板を持参。しかし斜面が急になり改造したクトー(スキーアイゼン)を使用。(老人26号と命名)

姥ケ岳遠望 「老人26号」(笑)
姥ケ岳遠望 「老人26号」(笑)

先行者のテレマーカーと少し違うルートで牛首斜面を先頭で行くが、クトーの爪が効かず、キックステップをしていたら後続の宇都宮からのテレ―マーカーに抜かれる。
彼のは横に歯があり急な斜面もスイスイ登って行った。
途中雲が出て少し不安になるが10分ほどで視界が回復。
3年前の野口さんご夫妻、板さん、田中さん、部長さん、萩さんと来たルートを思い出して月山神社の横から10時25分頂上へ。
月見ケ原で遊ぼうと計画していたが先程の宇都宮の方に雷雨が来ると言われ早々にスキーモードにして下山。

牛首斜面 月山頂上
牛首斜面 月山頂上

途中胎内岩から牛首までの斜面を堪能。雪庇の下を注意しながら11時に
駐車場へ到着。待ってたかの様に雨が降り出す。
途中でつまみのフキノトウを収穫し出発。西川町大井沢の温泉で汗を流し除雪されている古寺鉱泉に行くが携帯の電波が届かなくなり大事を取って故郷、蔵王へ変更。
白石スキー場から見る屏風岳の雪の斜面は小さい時から見た模様と同じで圧倒された。
上部の雪庇が今にも崩れそう、そして取り付きが思い出せない!

4月29日(土)

6時にスキー場を出発。
昨夜、白石の夜景を見ながら熟考、取付点を高くしアルバイトを稼ごうとエコーラインを利用し刈田峠から屏風岳に向かうルートに変更。
エコーラインは凍結予防のため8時まで賽ノ磧(かわら)駐車場でゲートが閉まっている。
時間が勿体ないのでここから6時50分入山。澄川上流の金吹沢沿いに夏のルートの杉ケ峰に向かう。
芝草平は雪の下、屏風岳に向けゆっくり蔵王連峰の山々を観望。

屏風岳遠望
屏風岳遠望

10時50分屏風岳到着、秋山沢を偵察、雪庇とクレバスが多い。

秋山沢 秋山沢ドロップイン
秋山沢 秋山沢ドロップイン

ドロップポイント(下降点)は緩い斜面にあるが又登り返す苦労と今回は偵察も兼ねているので、南屏風岳のコガ沢を見に行く。こちらはスキー場から簡単に行けそう。
屏風岳に戻ったら単独の山スキーヤーに会う。容姿や道具でベテランと判断。
話して見ると私の出身、白石の出で冬は山スキー、夏は沢と福島の山岳会で活躍中との事。
今回は藪漕ぎが多かった事や冬の秋山沢の入山ルート、飯豊の石転び沢の話など興味のある話で面白かった。秋山沢は何回も滑降していて、安定したドロップインを見る。(「ソロで生きる」のブログを検索するとトラ山(本名、熊谷さん)のHMで見れます。因みに公僕です)

熊谷さんとツノダ
熊谷さんとツノダ

今日は実家泊を考え駐車場までの道を急ぐ。刈田峠避難小屋経由し井戸沢を横断中偶然、小学校同級生が所属する東北学院大山岳部の山小屋を見つけイワナ釣りをしていた彼に再会。しばし、他のOBとの話で盛り上がり無事駐車場に14時30分到着。

東北学院大学山岳部山小屋と同級生)
東北学院大学山岳部山小屋と同級生

今回は色んな方々と逢って大変不思議な山行と東北の山の魅力、山スキーは素早い行動が出来る反面ルートファインディングが難しい事を感じました。

五竜岳(春合宿)

日程:2017年5月3日 – 2017年5月5日
天気: 終日快晴
メンバー:
ミナト(L)、サイトウ、ミヤノリ、とん、トヨタ、うえ、ザエモン、ゆみ、ジャンヌ (記)

3日 白馬五竜テレキャビン アルプス平駅 (8:50) – 地蔵の頭 (9:10) – 中遠見 (11:00) – 大遠見山 (12:20) – 遠見尾根付近にて幕営
4日 幕営地 (5:00) – 五竜山荘 (7:10) – 五龍岳山頂 (8:50) – 五竜山荘 (10:30) – 幕営地 (12:00)
5日 幕営地 (6:10) – 二の背 髪 (7:10) – アルプス平駅 (8:15)

記録:

5月2日 移動日

深夜、車3台に分乗し、各車 「ぽかぽかランド美麻」 にて仮眠

5月3日

7:30五竜とおみ駐車場にて準備をし、白馬五竜テレキャビンとおみ駅へ。
アルプス平駅で準備をし、地蔵の頭、小遠見山、中遠見山、大遠見山とノーマルルートをとり、幕営地に向かって出発。この時期特有の腐れ雪が延々と続く中、アイゼンを付けづ、ツボ足で歩く。ピンと張り詰めた風景の厳冬期とは異なり、春の雪山らしい柔らかい風景に癒されながら、しかし、紫外線の強さ、気温の高さから洪水のように汗をかきながら歩いた。
テン場に到着し、手分けをしてテント設営、ペグの代わりに割り箸を使うなど目から鱗の知識習得ができた。まだ明るいうちに夕食を済ませ、翌日の五龍岳登頂の準備をし、18:00には就寝していた。(ミナトさん、素敵なトイレをありがとうございました。)

5月4日

3:00起床、朝食のトマトリゾットを食し、アイゼン、スパッツ、ヘルメット、ピッケルなどなど忘れ物の無いように五龍岳登頂の準備をする。遅れないようにと焦れば焦るほど失敗をしてしまい、案の定、一番最後になってしまった。早く準備ができるようにもっと練習しなくては。
5:00テン場を出発し、表面クラストした雪道を五竜山頂に向けて歩く。アップダウンを繰り返し、五竜山荘に到着。休憩後、2グループに分け、山頂に向かう。

五竜山荘と白岳五竜山荘と白岳

山頂までのルートは、気温の上昇とともにザラメ雪が解け出し腐れ雪になり、固く締まった厳冬期の雪と比べると恐怖感は少なかった。また、多少の岩場があったが、しっかりとしたホールドがあったため登りやすかった(ミナトさんにアンザイレンをしていただいたおかげです。ありがとうございました。)。
五龍岳山頂に着き、アンザイレンを解かれ(リードを解かれた犬の気持ちがわかった。)、山頂碑にタッチ!360度展望を見渡すと剱岳、槍ヶ岳なども一望できた。山は素晴らしい!

五竜岳山頂五竜岳山頂

絶景を堪能し、いざ、下山!相変わらずの腐れ雪を注意深く降りていく。途中、サイトウさんから急な下りでのピッケルの使い方を伝授していただき、早速、行動に移す。なかなか楽しい!GW中ですれ違う人が多く、お互いに譲り合いながら進んだ。下りなのであっという間に五竜山荘に着いてしまった。
五竜山荘からテン場までは、気温が上がったことと紫外線が強くなったことで、頻繁に周囲の山で雪崩が起きていた。雪崩の音が雷のように響いていた。日の出間もない時間から登山を開始するのは雪崩に遭遇する確率を低くするためでもある。
12:00 テン場に到着し、暖かい春の日差しの中で、雪のテーブルセットを囲んで(これもミナトさん作です。)、お酒少々の宴会が始まった。学生時代に戻ったようなとりとめのない話に盛り上がり、あっという間に時間が過ぎた。夕食にキムチ鍋を食べて18:00就寝。

5月5日

今日は最終日、朝食を済ませ、各自荷物をまとめ、テントの撤収をし、下山の準備をした。出発前に全員で集合写真を撮った。

幕営地で記念撮影幕営地で記念撮影

いざ、出発!同時刻に下山するパーティーと追い越し、追い越されを繰り返しながらグサグサの雪をアイゼンを付けて降りた。サイトウさんはツボ足で、楽しそうにスケーティングをしながら降りていた。うらやましい・・・。強い日差しと高温で汗が洪水のように流れ出る。休憩を入れて2時間程度でアルプス平駅に到着。 下りは本当にあっという間でわずか2時間で下山。
五竜を後にし、「ぽかぽかランド美麻」に向かった。温泉がオープンするまで時間があったので、お土産コーナーでお土産を物色し、カフェ?でシュークリームとコーヒーを食した。温泉代は団体料金で少し安かった。温泉で3日間の汗を流し、レストランで食事をして解散となった。

早いもので楽しかった3日間の雪山もこれで終わり。もっと雪と戯れたい気持ちもあったが、来シーズンの雪山に楽しみを取っておこう。
テントでの2泊、朝食担当と記録担当、更に9人という大所帯の登山は、入会したばかりの私にとって緊張の連続だった。しかし、メンバーの皆にリラックスした雰囲気を作って頂き、仲間として受け入れて頂いたので、とても楽しい時間を過ごすことができた。

メンバーの皆様、本当にありがとうございました。

東北・飯豊連峰 石転び沢 山スキー

日程:2017年5月20日(土)~21日(日)
メンバー:ツノダ(記)

今回は白馬雪渓の2倍、約5キロを登って、下る修行をして来ました。

5月19日(金)

20時に石巻を出発し東北道、山形道、山形中央道から山形上山ICを降りて13号線へ。
南陽市から飯豊町、小国町を進み倉手山駐車場に深夜0時に到着。一人入山祝い。

5月20日(土)

6時に通行戸止めの舗装道3キロを、春合宿隊の下山尾根を思いながら休館中の飯豊温泉へ。
途中自転車活用の2名パーティーに抜かれる。後ろ姿に嫉妬を感じる。

銀輪隊銀輪隊
温見平より梅花皮雪渓温見平より梅花皮雪渓

温見平に7:10到着。遠くに梅花皮小屋が小さく見える。時々残雪交じりの登山道をへつり、平坦になった滝沢出合下から雪渓へ8:50降りる。
長靴からウロコ板に変えて焦らずゆっくり歩く。遠くに先行者2名確認。
雪渓が大きいので北股岳への門内沢と石転び沢が中々分からず、しばらく地図と照合する。
右の沢を少し行き門内沢を確認。途中から石転び沢へ戻ってデブリを避けながらクトーが効くまで斜面を登る。
石転び沢

石転び沢

斜度が45度になり板をザックへ固定しアイゼンで約1時間、やっとこ梅花皮小屋へ14:10到着。
梅花皮小屋にて

梅花皮小屋にて

ビールを雪渓で冷やす。きれいで美味しい水場があり2階で今夜の準備をする。
小屋からは大日岳は見えるが烏帽子岳があり飯豊本山が見えない。
明日は下るだけなのでその前に北股岳に登って杁差(えぶりさし)岳、頼母木(たもぎ)山も含めた飯豊の山々を見るため少々変更を考える。

北股岳より飯豊本山北股岳より飯豊本山
北股岳より大日岳北股岳より大日岳

夕食は仙台からの建築関係の人、新潟県土木職員、村上市消防隊員2名の方々と飯豊の山の話で盛り上がる。
飯豊の殆どの尾根は整備されていないが、やぶ道があるとの事。二王子岳から門内岳へ縦走する人もいるらしい?残雪期なら藪漕ぎはないのでは?

5月21日(日)

5時過ぎ小屋出発、気温が高くキックステップで6時に北股岳へ。遠く飯豊本山から
大日岳のゆったりした尾根を見る。真冬は豪雪と思うが春の飯豊は優しい山々を感じる。誰もいない小屋に戻り少し掃除をする。
ドロップ前

ドロップ前

石転び沢上部石転び沢上部
石転び沢下部石転び沢下部

7時過ぎ45度の斜面を慎重に下るが馴れて大回りもいれた滑りをする。
北股沢出合からは緩斜面なのでビデオや写真を撮りながら約50分で板を外す。途中、10名ほどの山スキーや登山者に会う。
みんなが登っているのに、こちらは一仕事を終え下るのは少し優越感を感じる。
4月に蔵王、秋山沢で会った白石の山スキーヤーの熊谷さんパーティー5名とすれ違う。
熊谷さん

熊谷さん

ソロも良いが仲間も良いもんだなぁ(笑)
7時50分、斜面が緩くなりシュルンドを気にしながら前日の山スキーの出発地点で板を外しザック脇に固定、重い。
夏に近い朝の登山道をゆっくり進む。カタクリの花が初々しい。
カタクリ

カタクリ

滑走終了滑走終了
ゲート手前・足が痛い(笑)ゲート手前・足が痛い(笑)

9時に温見平に着く。10時10分、倉手山駐車場に到着。
途中で採ったトリノアシをラーメンに入れ喰い梅花皮温泉の露天風呂で今回の山行をしみじみ思い出し石巻に白石経由で帰る。
石転び沢はアプローチは辛いが滑走は達成感があり、チャンスがあれば行きたい東北の山ですね。

霞沢岳

2017.05.05-06
メンバー:サブ(L)、アトム、タケ(記)

5/5 上高地(5:40) – 明神館(6:30) – 徳本小屋(9:20)-ジャンクションピーク(10:20)- K1(12:30)-霞沢岳(13:20)-K1 (14:15)-徳本小屋(16:50) <幕>
5/6 徳本小屋(起床6:00) – 撤収(8:15) -上高地BT(10:20)

5月4日、東京駅、夜。
サブさんは既に半袖である。アトムさんのリクエストにて、3列独立シートバスにて出発。
快適快適。そう思ったのもつかの間。同乗者のアラームが1時間置きになり、熟睡できないまま上高地に到着。

5月5日、上高地。
白沢出合からほどなく行くと、軽快に下りてくる二名と会う。これが噂に聞くSさんKさんかと山の狭さに驚く。
お二人とも若い。徳本小屋でデポして登っちゃったら~とのアドバイスをいただき、ひたすら登る。
サブさん、アトムさんは筋肉量が違う為か、この季節なのに汗を絞っている。。。

写真1白出沢登り
写真2徳本小屋

徳本峠につくと、すでにテントが数張り。アドバイス通り、登る事になった。
リーダーの指示で、ビーコン・プローブ、ショベル、ロープは持参。私のビーコンは電池が切れており、反省である。
ジャンクションピークは開けた平坦な場所で、雪も綺麗。穂高もはっきり見える。ここでテント張ると心地良さそうである。
ジャンクションピークから2261m地点まではアップダウンの連続。なかなか着かない。

写真3ジャンクションP
写真4アップダウン
写真5K1までの登り
写真6K1まであとちょっと

ようやくK1らしきピークが見え、テンションが上がり出す。(実際のK1はもう少し先)
K1ではすでに4名パーティが休憩していた。K1からは涸沢カールや笠ヶ岳がどーんと見える。圧巻である。
これが200名山だなんて、深田久弥はきっと、ガスった時に登ったに違いない。

写真7K2まで
写真8穂高が全部見える
写真9もう少しで頂上
写真10霞沢でぐりベルポーズ

隣に壮大な穂高を見つつ、頂上まで進む。風もほとんどなく、爽やかな尾根歩き。
途中、六百山から登ってきたとみられるトレースもあった。雪が腐っており、途中ズボズボと足が雪にはまった。雪庇もある。
頂上で写真撮影。サブさんに無理やり山ガール写真を一緒に撮ってもらった。
戻り道、先ほどの4名パーティとすれ違った。1名不慣れな人がいるらしい。足元も少し不安だった。
下山時、さぶさんが雪穴にはまった。雪が重く出られない。その中をアトムさん登場!アトムさんが背負ってくれたショベルで、サブさんの足を掘り起こす。三種の神器、どんな時でも重要だと感じた瞬間だった。
戻り道は長く、辛い道のりだった。ジャンクションピークにすら、なかなか着かない。3人でビールビールと叫びながらひたすら歩く。
到着は17時前。とりあえず、予定通りの日の入り前に到着。
テント設営、ビール。アトムさんが3本もビールを担いでくれていた。疲れかの為か、飲む量は少なく20時半に就寝。
K1で会った4人パーティは、結局21時に戻ってきたとの事。無事でよかった。

5月6日、徳本小屋。
温泉の時間に合わせて下山しよう、との事で朝はゆったり。外は既に雨が強くなっている。アトムさんのビーフンを朝ご飯に戴き、撤収。アルペンホテルで温泉に入ろうと思ったが、営業時間が7:00~10:30、12:00~14:30の為、入れず。
100円シャワーで済ませて帰京。

最後に。
久しぶりの出席の中、無理を言って参加させていただいた雪山山行。サブさん、アトムさんに深く御礼申し上げます。
山行中も雪山であってはならない事等、多々ご迷惑をお掛けしました。それにも関わらずお二人には、暖かく迎え入れて下さり、嬉しかったです。感謝申し上げます。