谷川岳馬蹄形縦走 -恐るべき北稜第1期78歳とみた先輩-

●期日:2013.8.24(土)~2013.8.26(月)
●メンバー:【稜友会:すぎうらさん(L)、とみたさん、としみさん】、カト(記)
●行程:
(1日目8/24曇後雨)
東武成増駅5:50-谷川岳ロープウエイ土合駅駐車場8:30/9:00-天神平駅9:10/9:20-熊穴沢避難小屋10:30/11:00-肩の小屋12:00(肩の小屋泊)
(2日目8/25晴後雨)
肩の小屋6:50-トマノ耳7:00-オキノ耳7:20-奥の院7:30-一ノ倉岳9:00-茂倉岳10:00-武能岳12:20-13:10蓬ヒュッテ(蓬ヒュッテ泊)
(3日目8/26曇後晴)
蓬ヒュッテ4:40-七ッ小屋山5:40-清水峠6:40/7:20-ジャンクションピーク9:30-朝日岳10:00/10:30-笠ヶ岳11:50-白毛門13:00/13:30-16:20土合

●記録:
-はじめに-
とみたさん? 78歳で北稜1期のとみたさんは王子の集会後の酔っぱらいの千鳥足の姿しか見てない。馬蹄形は大丈夫かとの心配は24日朝、成増駅で会った姿で吹っ飛ぶ。立ち姿が美しく歩行がしっかりしていることに驚く。あの千鳥足のとみた先輩ではない。案の定スタートしてから先頭を歩くスピードはかなりのもので我々を置いていく。3日間とも同じペースで我々が「もっとゆっくり」と何度言ったか分からない。仕舞は自分のペースが良いと分かり一人先に行ってもらう。時々後続を待ってくれる。3日目の行動時間は11時間40分の長丁場だったが「ちょっと疲れたかなあ」くらいの涼しい顔。何と言う78歳なのか。少しは年相応にしてもらいたいものだ。私の北稜入会期は52期。山は老若男女、経験値の差でハンデをつけず公平に扱ってくれる。経験値が半世紀も違う大先輩と同じ土俵で公平な行動を求められるスポーツは稀だろう。私が9年後の78歳になった時を想像するととみたさんほどにはとても歩けない、と思う。よい目標ができてうれしい。スーパーシニアとみた先輩万歳。

(1日目8/24曇後雨)
すぎうらさん運転で関越を行く。車が多いが渋滞する程でなくロープウエイ土合駅に着く。とみたさん、ケーブルを使うか尾根を歩くか聞いてくる。当然ケーブルでしょう。最初からプレッシャーをかけられた気がする。前日までの雨から好転した所為か登山者が多い。お先にどうぞとかなり譲ったが我々も負けてはいられない3パーティを抜いたか。とみたさんが抜群のスピード。天神尾根の岩場もなんのその軽快に越していく。早く着くとそれだけ酒の量が増えるのでゆっくり行こうと言ってもマイペース。11時頃天狗の遊び場大岩手前で1本立てると雨が降ってくる。雨具を着こみ12:00肩の小屋へ。雨の所為か登山者で大賑わい。14時頃になるとほとんどが下山していく。泊まるパーティは我々以外は20人程の太田市のシニアハイキングクラブだけ。我々は小屋奥のテーブル席で大声でよもやま話をしているが、隣の部屋では太田市のハイククラブが初心者のための登山講座で勉強している。出てきた方にうるさくてすみません、と声をかけると「いいえ、教えたがり屋が沢山いて皆気にしていないのでお構いなくどうぞ」と大人の態度。教えたがり屋が一杯いるなぞどこの山の会でも一緒だなと思う。
17:30夕食。ハンバーグ、焼き魚など。お米が美味しくお代りをする。天気予報を確認して19:00頃就寝。

(2日目8/25晴後雨)
4:00起床。とみたさんは既に散歩を済ませたようだ。5:00朝飯。6:50出発。雲がかかったり空が覗いたりはっきりしない天気。いよいよ馬蹄形のスタート。経験者は40数年前に歩いたと言うとみたさんだけ。国境稜線が美しく伸びている。としみさんは7月に国境稜線を歩いていて馬蹄形を歩くと谷川の稜線をほぼ制覇すると言う。そういえば私も同じだ。すぎうらさんは聞いていないが経験豊富なので同じだろう。としみさんには花を教えてもらう。北稜では3歩歩くと忘れるカトで通っていてここでも同じ。シモツケソウ、ツリガネニンジンソウ、アキノキリンソウ、アズマギクなど出てくるたびに聞く始末。花を知っていると女性にもてると言われて白馬でかなり勉強したが役に立ってない。ボケ老人は始末に悪い。

谷川馬蹄形_一ノ倉岳へ

一ノ倉岳へ

一ノ倉岳手前から天気が良くなる。茂倉岳から眺める武能岳はクマ笹の草原の上に大きく立っている。フウフウいいながら急登する。大源太山がマッターホルンのように聳えている。武能岳からの急降下を終わるとすぐに蓬ヒュッテ。13:20到着。ビールで乾杯後往復30分の水場に水取りに行く。雨が降ってきたことと熊にでも出会うとやばいと思い15分で戻る。水場は斜面から豊富な水が迸っていた。ここの小屋主は高波さんと言ってお父さんが谷川の父と言われた超有名人だそうだ。ここに来る8年前は苗場山の小屋を32年間守っていたとのこと。としみさんは苗場で会っているそうだ。
晩飯は17:00、カレーライス。美味しくてここでもお代りをする。18:30就寝。

02谷川馬蹄形

谷川馬蹄形武能岳から蓬ヒュッテへ

(3日目8/26曇後晴)
蓬ヒュッテを4:40に朝飯なしで出発。本日が核心。出発してすぐに腰上に伸びるクマ笹の藪こぎ状態。下半身水浸し。私は甘く見て登山靴でなくアプローチシューズなものだから靴下までびしょ濡れ。七ッ小屋山前から登山道の草を刈ってくれていたので助かった。振り返り振り返りこれまで歩いてきた稜線を眺めては感動する。

03谷川馬蹄形_一ノ倉尾根

一ノ倉尾根

大源太山分岐から後ろを見ると大岸壁の大きな山塊がある。こんなに大きな山がここにあるとは。誰もが何の山だろうと不思議がる。地図で確認すると谷川本峰から茂倉岳の間の一ノ倉沢、マチガ沢、幽ノ沢などを持つ猛々しい山塊だと分かる。皆顔を見合わせて呆れて大笑い。周回コースの悪戯か。清水峠は二つの小屋がありここで朝飯を取る。大休止していよいよ後半。急登急下降を繰り返して池塘を抱える朝日岳。としみさんは初めてとのこと。頂上標識に抱きつかんばかりの嬉しさを表す。目指す白毛門の標識がかすかに見える。また力が湧いてくる。登り下りを繰り返して白毛門。ぴんぴんしているのはとみたさん、としみさん。白毛門からの下りが長い。クマ出没情報があり時々笛を鳴らしながら下山。3,4回休憩しただろうか。白毛門へのアプローチ道路が見えた時にはほっとした。15:00下山を想定していたが、16:20の1時間20分遅れとなったが大健闘だと思う。

馬蹄形コース縦走は前からの希望であった。すぎうらさんが企画してくれたお陰で素晴らしい山行となった。また、泊まり山行と言う意味では私は稜友会の皆さんとは初めての山行。更に登山歴6年の浅い経験でしかない中、山小屋泊まりは4回目か5回目。小屋泊のよい面を勉強させてもらった。稜友会の素晴らしい仲間と素晴らしい天気、素晴らしいコースに恵まれて大満足の山行ができたことを信頼感絶大リーダーすぎうらさん、スーパーシニアとみたさん、スーパーウーマンとしみさんに感謝したい。ありがとうございました。

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