穂高合宿(後発隊:北穂東稜)

春合宿 後発隊 北穂東稜組記録

5/4 晴れのち雪
sa山、グッチー、さぶ(記録)

行動予定
5:30涸沢出発ー北穂沢との分岐ーゴジラの背ー11:30北穂山荘(待機)ー北穂岳山頂ー15:30松波岩後発隊合流ー17:30?涸沢

前日、滝谷へアタックに行っているはずの先発隊と
思わぬ第三者の事故により(ここは先発隊の記録を参照)
涸沢で合流した後発隊だったが、私はその滑落の様を聞き、正直ビビっていた。
雪が例年のGWとはうって変り、気温が低いことから相当しまっているとのこと。
笹田さんより
「さぶちゃん、バイル持ってきたかい?明日の東稜は持って行った方がいいよー」
とアドバイスをもらう。
正直、お守り代わりにもってきたバイルを使う事になるとは思ってなかった。

当日、
南稜組は笹田L、カトさん、イタさん、部長、カオリ、アトム、たかひで、ほっしー、ケン、コバ
東稜組は、sa山さん-アイザワさん、グッチーさん-さぶの4人
5:30頃テン場を出発。
南稜隊は私たちより、20分ほどまえに出発。
すでに、北穂沢は列になっている。
我々もその列に並びそろそろと歩いて行く。
天気はいったってよい。北穂沢まではバケツができていて歩きやすかった。
しばらく行ったところで、アイザワさんがひざの不調を訴える。
東稜は無理とのこと。
北穂沢を一人であがるか、このまま下山するという。
ちょうど、北穂沢から南稜への分岐で南稜隊がロープセットしていたので
南稜隊の笹田リーダーに事情を伝えに走り、不要になった、ロープを人数の多い南稜隊に1本託す。

東稜への取り付きへトラバースする手前の緩斜面にてヒマコンセットしsa山-グッチー-さぶの順につながる。
ここでアイザワさんとお別れ。
(結局アイザワさんはこの後、一人下山された。この後、ヘロヘロで帰ってきた私たちを、あたたかいココアを作ってわれわれをテンバで迎えてくれました。本当にありがたかったです。ありがとうございました)

ここからは先ほどのようなバケツはなく。うっすらとアイゼンの歯の穴が小さくあいているのみ。
このトラバースが個人的には一番緊張した。トラバースきらい。。。

その後は、東稜に上がる急斜面への上りとなる。
稜線には岩が少し出ており、その岩の左、右共にルートがとれるようだが、
右のが乗っこしが楽とのsa山さんの教えにより、右のルートをとる。

01東稜取り付き

東稜取り付き sa山さんリード

稜線に出る手前でsa山さんよりバイルを出せと指示がありはじめてのダブルアックス

02北穂東稜

さぶの後ろを北穂沢を行く人、さらに後ろを南稜隊が見えます

たしかにピッケル1本より、この状態だとずっと登りやすく、安心して登れる。

稜線に出て少し行くと平らかな場所があったのでここでしばし一休み。後ろから後続があがってきたので先に行ってもらう。

前方を見ると槍がちょこんと顔を出した。
槍を見れるなんてなんてラッキーだろう。

その後は、ナイフリッジをまたぐように行く。爽快だ。

03北穂東稜

ゴジラの背手前ナイフリッジ。後ろに前穂東稜

その手前。核心部のゴジラの背の前で渋滞が発生しているのが見てとれる。
そろそろと上がっていき、渋滞の列の後ろに並ぶ。ここで約1時間ほど待機。天気がよくてよかった。
南稜を見やると、南稜隊が斜面を懸命に上る様が見えた。思わずケッチボーとエールを送る。

そのさらに奥は前穂の北尾根がよくみえる。
5.6峰その先1峰までのラインを見る。
ここを行って、北穂を超え、吊尾根、奥穂か・・・
無雪期にいった時のことを思い出す。(あの時は、おなかが痛くって大変だった・・・)
今回はアイゼンをつけてのクライミング・・・
明日、あそこにいくのか・・・と武者震い。
(今回は、行けませんでしたが、いずれ、必ず!!)

さて、やっと我が隊の番になる。
最初の雪のトラバースはコンテで行く。
道がしっかりできているが、ここで落ちたら命がないばかりかほかの二人を巻き込む可能性が大きい。
この状態で誰かがおちたら、反対の谷に飛びめるだろうかとシュミレーションする。

そのあとの岩場からスタカットになる。
ここでグッチーさんのピッケルバンドとロープが絡まって少々のタイムロス。
後ろの隊から「なにやってんのー」とヤジが飛ぶ。

次の日のトレーニングでもやったが、基本的にピッケルバンドはザックの下につけるようにしないといけない。
(雪崩そうな時は逆に危ない時に手から離せるようにしておくことが必要な場合もあるらしいのでいちがいにはいえないらしいが)

sa山さんが先行し、グッチーさんビレイ。
グッチーさんをsa山さんがビレイし、最後にグッチーさんが私をビレイしてくるようなシステムだ。
グッチーさんが行き、その後、私をビレイしてくれるのをを待っていると。
後ろのガイドのチームが
「まだ??ロープ張っているじゃん。もう行っていいんじゃない?」
とせっつかれる。
グッチーさんに確認するが、まだビレイとれてないとのこと。
待っていて急ぎたい気持ちはわかるが他の隊のことに口を出して事故でもあったらどうするつもりなんだろう。
後ろぴったり登られると、修行の足りない、私も焦ってしまい、余計怖い。。。
このときに第三者の言動に惑わされない平常心が必要だと思った。

04東稜核心部全景

東稜核心部全景。大渋滞中。。

1P行ったところで、狭い岩場だが、後ろのガイドチームはコンテで行くというので、先に行ってもらう。
雪稜から最後のコルについたところから、またコンテに変えて、北穂山荘への最後の急斜面を登る。
北穂までの登りは楽しい雪壁登りだ。
アックスもアイゼンも利いて気分よく高度を上げる。

北穂山荘に出て、みんなで固く握手。
その後、休憩して、北穂頂上にて撮影。

05北穂頂上

北穂頂上!!やりました!!

雪の北穂に登れるとは!!!
本当に、sa山さん、グッチーさんありがとうございました!

しばし、山荘前で歓談し、12時すぎ、南稜チームへ無線機で交信を試みるが
南稜隊アトムさん、それどころじゃない模様が聞いてとれる。
1時間で70メートルも動いていないとのこと。
相当、厳しそうだ。
時間がかかりそうだが、予定どおり松波岩で落ち合う事をトランシーバーで確認する。

そうこうしている内に雪がちらついてきたので、北穂山荘に入ってコーヒーを飲む。
14時過ぎトランシーバーでの交信をすると、そろそろ松波岩につきそうとの事。
北穂山頂を経て、合流地点の松波岩までおりる。
ケッチボーを叫ぶと、あちらからケッチボーの声が聞こえる。
sa山さんが急斜面を迎えに行くので、後ろをついて行くが、
登ったら、私の技量だとロープを出さないとおりてこれそうにない・・・。
足手まといになると判断し、あきらめて、下で待つ。

ほどなく南稜隊が続々とおりてくる。
みんなの顔を見てほっとし、再会を喜び記念撮影。

06松波岩

松波岩にて南稜隊とケッチボー

山で仲間と再会できる喜びをかみしめる。

一休みし、全員で、涸沢まで下る。
ここから先の記録は南稜隊にお任せします。

サブリーダーとしては、役不足な部分があり、反省点が残りますが、雪の穂高は本当によいところでした。
大所帯を取りまとめてくれた、谷口リーダー
東稜を案内してくれたsa山さん
南稜隊を率いてくれた、ささださん、カトさん、諸先輩方には本当に感謝しております。

また、北稜のゆかいな仲間たちと、有意義な合宿のひと時を一緒に過ごせたことを心から幸せに思います。
本当にありがとうございました!!

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