徳本峠

【日程】平成28年8月26日~28日
【メンバー】けんた(記)、みやのり、みやゆみ

8/26(金)  島々宿~岩名留小屋~徳本峠
8/27(土)  徳本峠~明神~徳沢
8/28(日)  徳沢~上高地

【1日目】

前日の木曜日に、王子セブンイレブン前に集合。みやのりさんのご厚意で、車を出して頂き、島々宿近くの道の家へ。そこで仮眠を取った後、島々宿の徳本峠入口の駐車場に移動。
徳本峠入口は朝の5時。車は一台も止まっていない。そこへ、マウンテンバイクに乗った男性が軽装で現れた。徳本峠を越えて上高地まで行った後、また戻ってくると言う。大量の荷物を背負った我々とは真逆のスピード山行に、ただただ感服するのみ。
滑り出しは平坦な林道を淡々と歩いて行く。今年は熊がよく出没していることも有り、熊鈴は鳴らしながら歩いて行く。1時間半ほどで二俣に到着。ここから西に方向を変え、沢沿いを歩いて行く。道は良く整備されており、沢の左岸・右岸を行ったり来たりしながら、進んで行く。途中倒木を活用した橋を渡るときはちょっとだけ緊張した。

倒木の橋

出発して4時間ほどで岩名留小屋に到着。想像していたよりも、廃屋感のある小屋であった。軒下に座ってゆっくりしていると、みやゆみさんが、雨戸を開こうとチャレンジしていた。さすがB型。雨戸を開けたら見てはいけないものが見えてしまいそうな小屋だったので、開けられなくてよかった。
岩名留小屋からは、急登区間に突入する。途中に湧き水(力水)が出ており、ここでまず給水。その後も休み休み進んだ。つづら折りの山道ではあったが、かなりきついと感じていたとき、ようやく徳本峠小屋に到着した。天気は曇、展望台に上ると明神岳が眼前に拡がっていたが、すぐに雲で見えなくなった。

明神岳

夕方食事を取った後、雨がぽつぽつと降り始めた。

【2日目】

朝4時に起きて出発しようと言うことになっていたが、テントに振り付ける雨は弱まることはない。「起床、6時にしましょう」、意思の弱い私は、また眠りへと落ちていった。
朝6時に起床するも、雨は変わらず。とりあえず、朝食を食べ、雨が小降りになるのを待つが、なかなかやむ気配がない。諦めて、徳本峠小屋へ行き、珈琲を頂きながら、小屋の主人と、会話を交わす。台風が近づいているため、今日明日と天候は期待できない。今日帰るか明日帰るか悩んでいると、雨が小降りになってきたので、とりあえず、明神まで降りることにする。
明神までの下りは淡々と下る。お昼頃に明神に到着したので、小屋で昼食にカレーを食べる。加えて、みやゆみさんはおしるこ、私はソフトクリームカフェラテをいただく。ちなみに、みやのりさんは、生ビール。これが決定打となり、徳沢で上高地を満喫することに。
徳沢までの道のりは、雨に打たれるが、徳沢に着いたときには、打って変わって、晴天に。雨で濡れていたテントや衣類を乾かすことができた。おきまりの徳沢園ソフトクリームを堪能しつつ、穏やかな徳沢は日が暮れた。

徳沢園

【3日目】

朝4時起床。雨は降っていない。早々に出発の準備をして、徳沢園を後にした。
上高地までの道のりは2時間弱。最後に書くが、実は我々は、カメラや交換レンズ、三脚などを背負った写真山行であったが、天気に恵まれず、ただただ重い荷物を背負っただけであった。私は天気を呪いつつ、リベンジを誓った山行であった。

ゴール
みやのりさんコメント
撮影山行なるものは初めての経験でしたのでカメラ素人の私はパッキングをどうしたもんかかなり悩みました。雨には絶対濡らしてはいけないし衝撃も良くない。仕方がないので梱包用の衝撃吸収材を使用しましたが結構かさばりました。普段の荷物+カメラ、三脚等で重量もかなりです。冬山に備えてのボッカなんて軽口を叩いても、疲れても水のように捨ててはいけません。歩き始めからほとんど高度の上がらない林道を延々歩き、二俣を過ぎてからは沢沿いの山道になり崩落しているところに道がついてました。最後の急登はそこまでの長いダラダラ登りが結構効いておりヘロヘロでした。峠では古風な小屋と思いきや、それは保存して残しているだけで宿泊する小屋は結構綺麗でちょっとがっかりしました。しかし、もっとがっかりしたのはせっかく担ぎ上げた三脚等を使用する場がなかったことです。夕方から雨になり翌日は概ね雨。星空を撮ってみたいという私の願いはむなしく消え去りました。またの機会ということでよろしくお願い致します。
みやゆみさんコメント
出発前。星空撮りましょう!と3人はウキウキしていました。
「写真山行」のはずが、撮った写真は12枚でした。
カメラは防水バッグとゴミ袋でぐるぐる巻きにされ、ザックの奥で厳重に保管されたままでした。
三脚は物干しになっていました。
こんなはずじゃなかった?そんなことはありません。
撮影しながら山を歩くことの大変さ、また、改善点なども分かり、次回につながる良い山行だったと思います。