谷川岳マチガ沢雪訓

谷川岳マチガ沢雪訓

・期日:2013.4.26(金)~4.27(土)
・参加者:笹田(L)、いた、藍澤、カト、sa山、かおり、けんた(記)
・行程:
4/26 赤羽駅22:00=土合駅4/27 0:30(仮眠)
4/27 マチガ沢出会7:30…8:50マチガ沢S字末端下部…13:00西黒尾根…
15:45ロープウエイ土合駅=帰京

 何から伝えればいいのか、分らないまま時は流れて、浮かんでは、消えてゆく、ありふれた言葉だけ、そんな山行でした。

前日の22時に赤羽駅に集合。いたさんの車、笹田師匠の運転で出発。日をまたいで0時半頃、土合駅に到着。すでに、数名が駅舎で寝ていたので、我々も静かに寝る準備をして就寝。
朝5時に起床し、軽く朝食を取りましたが、加えて、あいざわさんからはネルドリップの珈琲を、いたさんからは温かい味噌汁を頂きました。4月末とはいえ、まだまだ寒い谷川。あたたかいものが本当に有難かった。

氷河結びにて

氷河結びにて

6時過ぎに谷川ロープウェイの駐車場に到着・準備をし、6時半過ぎに駐車場を出発。7時半頃にマチガ沢出合に到着。ここで、アイゼンを履くとともに、ザイルを出して氷河結びでコンテを組むことに。私はカトさんと組ませて頂きました。

 しばらく沢筋を進み、入山禁止エリア手前で、ヒマコンに結び変えて西黒尾根に向けて進む。入山禁止エリアほどの険しさはないものの、それなりの傾斜のある斜面でした。最初、私が登り始めましたが、アイゼ

ンとピッケルの使い方を理解しておらず、

滑落。かおりさん、あいざわさんが先へ進むことに。

ダブルアックスで攻める

ダブルアックスで攻める

その後は、斜面のトラバースの連続。下を見ると高度感があり、正直、かなりびびっていました。カトさんの指示をいただき、緊張しながらもゆっくりと進み、なんとか西黒尾根上へ到着することができました。ただ、西黒尾根へ付く頃には天候がすっかり崩れており、また、到着が遅れたこともあり、ピークを踏まずに西黒尾根を下りることに。

ここまででかなりの体力を消耗しており、ここで気の緩みがあったのも事実です。また、まだ雪山だという認識もありました。帰路は、全員黙々と降りていました。そんな時に遭遇してしまったのです。足下ばかり見ていた私は、後方からの声で初めて前方を

熊の足跡

熊の足跡

見ました。先頭を歩いていたささださんに向かって、クマが突進しているところでした。私はそれを見て、ピッケルを持つ手に力が入ったのを覚えています。おそらく、メンバー全員が似たような状況だったでしょう。ささださんの話によると、周囲の確認のために上を見た時、クマと目が合い、向かってきたとのことでした。ただ、クマと会った場合、目をそらさずにゆっくり後方へ移動するのが良いと言われています。目をそらさなかったささださんの判断により、クマは逃げに転じたのではと信じています。

その後、音を出し我々の存在をアピールしながら慎重に尾根を下り、15時45分頃にロープウェイの駐車場に無事到着しました。

そんなこんなでいろいろあった1日の帰りの車の中で流れていた曲は、小田和正『ラブストーリーは突然に』。あの日(平成25年4月27日)、あの時(午後2時半頃)、あの場所(西黒尾根)で、君(クマさん)に会えなかったら、僕ら(私たちとクマ)はいつまでも見知らぬ2人のまま。

できるなら、一生見知らぬ2人のままでいたかった。

入山禁止エリアの様子

入山禁止エリアの様子

ちなみに、このクマのおかげで私のポカ(4回滑落うち1回はかおりさんをまきぞいにしかかった+忘れ物をしたと思って無理を言って引き返した)は、メンバーの皆さんの頭から忘れ去られているに違いないと思ったのですが、そうは行きませんでした。この場をお借りし、お詫びいたします。

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