八ヶ岳冬合宿山行記録

冬合宿 八ヶ岳(東天狗岳~赤岳) 記録

・参加者 つりし(L)、ササダ、フカサワ、カト、キム兄、ミドリ(記)

・期日  2014 年12月31日~2015年1月2日 (2泊3日)

・行程

12/31【1日目】

新宿駅(7:30)~茅野駅 (9:51)  バス茅野駅(10:25)~渋の湯(11:20)

渋の湯(11:30)→黒百合ヒュッテ(13:50)幕営

1/1  【2日目】

黒百合ヒュッテ(5:30)→東天狗岳(7:09)→根石岳(8:08)→箕冠山(8:25)→夏沢峠(9:08)→硫黄岳(10:40)→赤岳鉱泉(12:07)→行者小屋(13:00)幕営

1/2  【3日目】

行者小屋(6:30)[地蔵尾根]→地蔵の頭(7:50)→展望荘(8:20)→赤岳(8:55)

[文三郎尾根]→行者小屋(10:00) 行者小屋(11:00)→美濃戸口(13:00)

バス(13:20)~茅野駅~帰京

・記録

12/31 曇りのち晴れ

新宿駅からあずさ3号に乗り、集合場所の茅野駅で復帰後初めての雪山山行となるフカサワさんと、塩見岳から帰って来たばかりのカトさんと合流。カトさん、3泊4日のラッセル山行を終えてかなりゲッソリとしているかと思いきや、いたって元気。

今回の冬合宿、元々はかおりさんが企画したものだったが、足の傷が癒えずにドクターストップで不参加に。(まさかかおりさんが行けなくなるなんて..なんて事だ!)

かおりさんの意思を引き継ぎ、新隊長つりしさんのもと6人で茅野駅からバスに乗り込み渋の湯で下車。

11時半、アイゼン無しで今日の幕営地を目指して私を先頭に歩き出す。

ゆっくりゆっくりと歩いているつもりだが、つりし隊長からもっとゆっくり!の掛け声が3回ほどかかる。(おかしいな?こんなにゆっくりと歩いているのに、なんでだ?)

1時間程歩いて分岐で休憩。丁度1年前の同じ日にも訪れているのだが雪が比べものにならないくらい多い。歩き出してから2時間20分で黒百合ヒュッテに到着。時間はまだ午後2時。

ジャンボテントを設営して、ここから9時の就寝時間まで楽しい宴会に突入。

ワインを皮切りに男性陣から出てくる出てくる日本酒が、ウイスキーが、つまみが、皆さん一体何キロ担いで来たの?と驚く量だ。

先刻、私が先頭で歩いていて、もっとゆっくりコールが掛かかった理由がやっと分かった。これだけ担いで来たら早く歩けませんよね。皆様。

今日は私の誕生日。かおりさんからの申し送りで、つりし隊長がロールケーキを持ってきてくれてお祝いをしてくれるという嬉しい出来事があった。

つりし隊長、かおりさん、ありがとうございました。

外の気温は-15度。テントの中はアウトドアと文学についての話題と英語の発音講座で盛り上がり寒さ知らず。

宴会の締めはつりし隊長の黒毛和牛のすき焼き。山の上でなんて贅沢。

大晦日にもかかわらず明日のために21時に就寝。夜中に外で明けましておめでとうの声と遠くの方で打ち上げ花火の音が聞こえた。

1月1日 曇り時々小雪

3時起床。キム兄のゆずの風味が絶妙な具沢山うどんを頂きテントを撤収し時間通り5時半に出発。

ダイヤモンドダストがキラキラ光る中、ヘッドランプの明かりを頼りに東天狗岳に向けて歩き出す。樹林帯を抜けて岩稜帯に出た所で私のアイゼンの紐が緩み、キム兄のアイゼンが外れてしまった。付け直す間、強風の吹く中で皆を待たせてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

先行者が一組先に歩いているのだが、踏み後が所々無くなり道が分かりづらい。

岩の間を右往左往して東天狗岳に登頂。今回で3回目の東天狗なのだがこんなに苦労して登頂するなんて思わなかった。

風が強よく展望も利かないので東天狗岳は休憩なしで通過。

東天狗から根石岳に向けての下りは先行者なしで踏み後もなし。爽快に下って行くのだが道が広く分かりづらい。

つりし隊長、カトさんの誘導により根石岳を通過後程なく箕冠山に到着したが、根石岳から箕冠山までの道もかなり分かりづらかった。

箕冠山は樹林帯にあるので今までの風が嘘のようにピタッと止んだ。ここで本日一回目の休憩を取る。

小休止後、夏沢峠に向けて出発。ここも途中までは踏み後なし。樹林帯の中の気持ちの良い道を下って行くと程なく夏沢峠、やまびこ荘に到着。

さあここからが私の今回の一番の心配の種、硫黄岳の登りである。

地形図を見ると等高線の間隔が非常に狭い。標高差300メートル 時間にして一時間位か。息が続くか心配である。

それと硫黄岳の山頂は広いので視界が悪いと道迷いが起こる可能性がある。

つりし隊長が用心深くコンパスの向きを合わせる。

深呼吸をして自分に気合を入れる。そしていよいよ硫黄岳に向けて出発。

踏み後はしっかりと付いていて分かりやすい。風も思っていたほど強くはない。曇り空で小雪が舞っているが視界は良好。

結局1時間半かけて道に迷わずに山頂に着くのだが、思っていた通りきつかった。

歩き出して後半、山頂がすぐそこにあるのになかなか辿り着かない。自分を励まして歩く、でもまだ着かない、また励ます、の繰り返し。山頂に着いた時には本当に嬉しかった。

硫黄岳の山頂は沢山の人がいた。

硫黄岳山頂

硫黄岳山頂

小雪が舞い展望もないので記念撮影をして早々に赤岳鉱泉に向けて下山を開始。

夏沢峠で合わせたコンパスの方向に向かって歩き出したのだが、コンパスがさす方向と道標の位置が少しだけ違っていた。

あれ、こっちなんだ、という感じだった。

皆が言っていた通り視界が悪かったら下降点が分からずに本当に道迷いに遭いそうな山頂である。

続々と登って来る人をかわしながら途中1回休憩をして赤岳鉱泉に到着。

ここから本日最後の登り。息を切らしながら50分後、今日の幕営地 行者小屋に到着。時間はまだ13時。テントを設営後 小屋でおでんをつまみにビールで乾杯。その後テントに戻り楽しい宴会の始まり。本日もお酒とつまみに不自由なし。

びっくりしたのはいつもなら絶対につまみなどを持って来ない(カトさん談)ササダさんがブルーチーズとフランスパン、はたまたつまみも沢山持ってきていた事だ。

ササダさん曰く登攀道具がなかったのでその分の重量をつまみに回せたとの事だった。

男性陣は皆、独特の匂いのブルーチーズが大好き。

本日の夕食は私が担当の鍋餃子。我ながら美味しく出来き、ホッと一安心。

山では早寝早起きが基本。今夜はキム兄、フカサワ、つりしでの山の名前のシリトリ合戦を聞きながら19時に就寝。

1月2日曇りのち晴れ

4:30 カトさんの寒い!の一声が目覚まし代わりとなって皆が起き出す。

ササダさん作の大きなお餅と貝柱入りフカヒレ雑炊をお腹一杯頂き、身支度を整え6時半に地蔵尾根経由で赤岳に向けて出発。

踏み後が付いている歩きやすい道をゆっくりと進み、1回休憩の後、樹林帯を抜けて最初の難関、鉄梯子の下にさしかかる。

この辺りは急斜面で所々雪も深い。アイゼンをキックステップで斜面に真直ぐに蹴り込む。左手でピッケルのピックを雪面にさし込み右手も使って登って行く。慎重に鉄梯子、鎖場、ナイフエッジを通過。間もなく地蔵の頭に到着。

ここまで1時間20分程。岩の陰で小休止を取り強風の中、程なく展望荘に到着。

小屋のテレビで箱根駅伝が映し出されていた。あぁ、お正月なんだな、としみじみ思ったりする。

コーヒータイムの後、再び強風の中に身をさらす。追い風で歩き安い。耐風姿勢を取る程ではないのでこれは強風とは言わないのかな、とか思いながら歩き頂上山荘を通過後、8時55分赤岳の山頂に到着。

赤岳山頂

赤岳山頂

山頂は視界良好、遠くに富士山も見える。新年2日目にして初日の出を拝む。

岩陰で小休止後、文三郎尾根で下山開始。下り始めの岩稜帯が急なので慎重に降りて行く。

鎖場も慎重に通過してふっとカトさんの顔を見たらまつ毛が凍ってツララ状になっていた。

樹林帯で休憩を取り10時に行者小屋に到着。

天気が良く日が差す中でテントを撤収し11時に南沢コースで美濃戸口に向けて出発。

ササダさんとキム兄がアイゼンを付けずに歩き出す。

ササダさんはまるで雪なんか無い土の上を歩いているような自然な歩き方で、

キム兄さんはクロスカントリー経験者だけあってスイスイと気持ちよさそうに滑りながら歩いて行く。

途中で休憩を1回取り13時に美濃戸口に到着。

茅野駅で終わってみれば楽しかった2泊3日の山行の打ち上げをし、

あずさに乗車→甲府でかいじに乗り換えて車内でも2回目の打ち上げで盛り上がり帰路につく。

以上

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