かもしか山行(奥多摩)

かもしか山行(奥多摩)

2014年10月17~18日

メンバー:サイトー(L)・みどり・たかたか・ケン・ミチ(記)

武蔵五日駅22時30分、かもしか山行メンバー五人が次々に集合。

同じ電車に乗っているはずなのに、会わなかった。(もしも、会えていたならば・・)

奥多摩方面はほとんど行った事がない。鉄道に関して疎い者にとっては、中央線の複雑な種類に困惑される。各駅・快速・中央特快。青梅特快に通勤快速・通勤特快。わけが分からない。事前に武蔵五日市までのルートを調べ印刷物を持参していたにも関わらず、はやめに新宿に到着。せっかちで、我慢出来ず、予定よりも早い電車に乗った。

混雑していた。当然座れない。車内は週末のざわめきとお酒の匂い。そして、あまり聞き取れないアナウンス。途中で通勤快速乗り継ぎの案内だ。

予定より早めに乗車した電車より、予定していた電車が先に立川へと到着する。

(あっつ・・)焦った。ただ乗り換えればよいだけの話しなのに焦った・・・。

快速の停まる駅?通勤快速は何所で?時間は間に合うのか?・・新宿から乗り換えた国分寺駅迄、そのことしか頭になかった。確認方法はチラチラ映る車内のTV画面だけだった。やはりスマートホーン、ネット見放題に変えた方がよさそうだ・・。

無事に、国分寺で乗り換え、立川駅に予定通り着くことが出来た。

ここから先は、初めて利用する五日市線だ。

仲間のK氏がこの付近に住んでいる。どんな所かなーと窓を覗いてみるも真っ暗でよく分からない。ただ、月2回ある集会に王子からここまで足を運んでいる。そう思うと、思わず合唱。

何だかんだで、集合場所駅に到着。改札を出るも誰も居ない。オロオロしかけた直後、サイトーさんが登場。一気に安心した。これが冒頭の(もしも、会えていたならば・・)に繋がる。メンバーと合流できていたら、長い間、緊張せずいられた。

まーしかし、緊張と引き換えに、ちょっとした冒険を味わうことが出来たのだった。

さて、本題のかもしか山行。

メンバー全員が揃い、タクシーにて登山口になる、白木野バス停へ。

タクシーに五人。体格、体重順だと完全に私は3人乗車の後部座席と思っていた。しかしながら、肩幅順ということになり、それでも後ろに乗り込もうとしたら前の席になった。しかし、(あっ・・)納得。彼女はスレンダーだが、私よりうんと肩幅はたくましい。そして羨ましい。何故ならば、目指す憧れの容姿を具えている。それだけじゃない、

「タフ」である。優しい顔をしているが、多少のことでは根をあげない。

タフに関しては、彼女のみならず、北稜の女子はみなタフである。ガッツがある。

よく飲むし、食べるし。何所でも寝れるし、はしゃぐし。そしてよく喋るし、笑うし。そう、何でもありだ。想い出していたら、可笑しくなってきた。そんな事を思いながらタクシーに揺られるのであった。

30分程で到着。

準備を整え、柏木野出発。

熊除けの鈴をチリンチリンならし、わいわい騒ぎながら歩いた。民家が数件あり、その音に反応してか犬が、ワンワン吠え出した。民家地帯が遠くなるまで、音は休止。寝ているであろう、時間帯。「皆様、ご迷惑をおかけいたしました。」

反省しながら、歩いていくと、徐々に町の明かりポツリと遠くに見える樹林帯の中。鈴はもちろん、大音量で歩きたくなるほどの、静けさ。ケンちゃんを先頭に、私、みどりさん、たかちゃん、サイトーさん。一番後ろを歩くサイトーさんだけが、かもしか経験者である。

先頭を歩くケンちゃんはつい先週、ハセツネCUPでこのルートを走っている。奥多摩山域71.5km。気の遠くなる距離だ。24時間以内に到着すればよいとの事だが、それをナント12時間でゴール。快挙である。来年も参加するとのこと。凄い。本来ならばスイスイ進みたいであろうに、私たちに足並みを揃えてくれた。つま先歩行。これまた凄い。次なるレースに向けての筋肉強化。本格派アスリート。「さあ、ケンちゃんに続け!」と、テンションはあがっていく、のであった。

出だしは元気が良かったが、徐々に静かになり、ついに沈黙。蛇行歩行状態。眠いのだ。思考回路ゼロ。足先が二重、三重に見える。感覚がない。歩き始めて4時間半。浅間峠で、私はついにダウンした。申し訳と思いながらもベンチで横になった。20分位寝た。寒い中、ほかのメンバーは快く見守ってくれた。お陰で、体力が回復した。さあ、行くぞ!と張り切って出発はしたものの、2時間足らずで、またもやダウン。笛吹峠で、バタンキュ~。枯れ枝の上に倒れ込んだ。みどりさんが、サイトーさんの上着を私に掛けてくれたのを最後に、記憶が途切れている。20~30分深い眠りについてしまった。

「コーヒーどうぞ」そんな優しい、ケンちゃんの声で起こされた。サイトーさんがコーヒーを入れてくれた。あったかい。ありがたい。みなが心配してくれた。この先のルート、私の調子で進む様子。ほんと申し訳ない。二度のダウンで、自信がなくなっていたが、回復した感覚が走る。「三頭山までは行こう!行きましょう。」

思いやりに包まれながら、朝日を眺めながら一行は、三頭山へと目指した。

この時点でスタートから7時間が経っていた。

今回の「かもしか山行」とは、夜間眠らずに歩くことらしい。だから夜に強い人向け?と言う事ではない。体験して思ったことは、体力・気力を十分に備えていないと駄目だ。私以外のメンバーは、寝ることなく、勿論倒れることなどなかった。実力を思い知らされた。かもしか山行じゃない、トホホ山行だった。ほんと情けない。

タフな人になれるのだろうか・・そんな果てしない理想を抱いていると・・、幻か、いや目の前にいる。格好いい。たかちゃんだ。

昔TVでやっていた「キャッツ・アイ」というマンガの女怪盗。3人姉妹で次女の主人公に見えた。子悪魔的な怪しい雰囲気・・確かに似ている。スレンダーな体には、ストレッチの効いたぴったりの装い。小さめのリュック。そして極めつけはヘッテン。ライトが眩しい。忍ぶように歩く様は、まさに恋焦がれた、キャッツ・アイ。

かもしか、ならではの暗闇が、たかちゃんを通じて、憧れの原点を思い出させてくれた。

歩き始めてから約12時間。三頭山到着。見晴らしもよく雪化粧の富士山も見えた。山頂は広く観光チックだった。サイトーさんが持って来てくれたコーラーで乾杯。美味い!徹夜山行なのに、頑丈なメンバーは疲れが出てない。頂上にいる今朝、登ってきたかなと思われる綺麗な登山者に負けないほど、綺麗だ。

計画では、三頭山からヌカザス尾根を通り、小河内神社に向かうコースだった。

しかし、バス時間も考慮し檜原都民の森へ下山することに。通過した鞘口峠コース、通称ブナの路では49名のパーティとすれ違った。驚きだ。広い山頂もあれだけの人数が到着したら、街化してしまう。すれ違いで助かった。

そんな危機を回避し、無事下山。トータル13時間に及ぶ山行だった。

かもしか山行。暗闇を歩くわけだが、思ったより怖くなかった。月明かり、街明かり、そして、ケンちゃんのパワーヘッテンの明かりは大活躍。それに、メンバーが離れることなく終始一緒にいた。登山道もアップダウンの繰り返しだが、キツイ傾斜など差ほどなく、歩きやすかった。ただ、蛇行歩行を続ける、私の後ろを歩く、みどりさんには怖い思いをさせた。ごめんなさい。そしてみなさん、ありがとうございました。

また、次なるかもしか山行よろしくお願い致します。

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