創立60周年記念山行:東沢谷~双六~槍ヶ岳

コバ(L)、エビ、さぶ(記録)

8/12(金) 23:00新宿発-(さわやか信州号)
8/13(土) 晴れ 4:00 扇沢-6:30-(トロリーバス)-6:46 黒部ダム‐10:30平ノ小屋‐(休憩)-12:00平の渡し‐(船)‐12:15平の渡し場‐14:20奥黒部ヒュッテ
(幕営)

8/14(日)曇り      7:00 奥黒部ヒュッテ‐東沢谷‐16:00 2150m付近(幕営)
8/15(月)曇りのち暴風 6:30幕営地出発―9:45東沢乗越-10:30水晶小屋(休憩)13:00三俣小屋(幕営)
8/16(火)雨、時折雷雨 6:00三俣小屋出発-8:00双六小屋-8:30樅沢岳(もみさわだけ)-9:00硫黄乗越-12:00槍ヶ岳山荘(幕営)
8/17(水)雨、時折雷雨 6:00槍ヶ岳山荘出発―12;30 上高地

60周年記念山行にて
槍~双六までのルートを行く人がいない・・・

そんな情報を聞いて、裏銀座いったことないし、一人でも行こうかなーって考えていた矢先
コバさんからイカれた・・・いや、素敵な提案が出てきた。
黒部ダムから東沢谷経由で、双六ー槍へ行く計画。
東沢は調べると綺麗な沢だ。イワナもいるらしい。すぐに計画にのっかることにする。

メンバーは、コバリーダー、エビさんという、北稜最速レベルの足をもつ男たち
ついていけるか若干の不安をかかえての山行となる。

新宿都庁のバスターミナルで集合、朝の4時に扇沢に到着。トロリーバスは6時半出発だ。
時間があるので、駅前で寝る。北稜に入ってから、路上どこでも寝れるようになってしまった。。。

得意のステーションビバーク

得意のステーションビバーク

切符売り場が、あく30分ほどまえにコバリーダーが動いた。
みると既に列が出来ている。
乗り場の方にもすでに列が出来ているので、切符売り場と乗り場と二手に分かれて並ぶ事にする。
お盆とあって大変な賑わいだ。

無事に切符を購入してコバさんがやってくる。改札まであと15分ほどので駅員さんが大声でアナウンス。

「皆様・本日は大変混雑して申し訳ありません。ただ、本日、快晴でございます。
駅の改札は6時半の予定ですが・・・今日は大変な混雑のため・・

お?早めに改札開始か?

「お弁当いかがですか???」

ええーっ!?

「こちら扇沢駅限定となっております。今日などは上のレストハウスも大変混雑します。今日はお天気もよいので景色をみながら
外でお弁当を食べる事をお勧めします。なのでー・・・」

「お弁当いかかですか??」

素晴らしい口上だ。みるみるお弁当売りの列が長くなる。商売上手の駅員さんにコバさんも脱帽していてサケの押しずし弁当を買ってましたw
(テンバでご相伴にあずかりました。とってもうまかった!

さて、改札もはじまり、初のトロリーバスにのり黒部ダムの放水を楽しみながら、登山道へ。平の渡しの1便目が10時・・
これはコースタイム1時間巻く必要ありだ。
まぁ、今日は急ぐ旅じゃないし、ゆっくり行こうといいつつ、コバリーダーが早い、というか休憩をほとんどとらない。
まぁ、平坦の道なので、疲れる事もなく、なんとかついていく。

黒部湖を見ながら強行軍

黒部湖を見ながら強行軍

タイムリミットまであと30分ほどってなった時に、もしかして間に合うかもと、おもったらしく、ペースアップし、
このまま10時まで休まず行くとのコバリーダー。
が、惜しくも、タイムアップ。30分ほど足りませんでした。黒部ダムで遊びすぎましたね。
10時20分に平の渡しついたので、次の12時の渡し船まで平小屋でひといきつく。
船の出発まで、2時間近くあるからって、ビールとか飲んでませんよ。ええ。(汗

船にのってから2時間程度で、黒部ヒュッテに。他のパーティーは上の廊下、雲ノ平などに行く人が何パーティか。
東沢は私たちだけのようだ。

平の渡し-大変な賑わい

平の渡し-大変な賑わい

ヒュッテについてから、手早くタープとテントを設営すると、明日の下降点を偵察しにいく。
取水のパイプをたどって、左岸をトラバースして、がけにぶつかったところで懸垂下降している記録がある。
水量が多いので下部のゴルジュはできれば巻きたい私。
ここかなって、ポイントを確認したが、他にいい場所がないか
登山道を上がって、それより上流部へ降りれそうなポイントを探す。
先ほどみれなかったゴルジュの様子をみると、超えられるか不安な感じの水量だ。
しかし、この先は、結構の高巻で降りられそうだけど、大変そう。。。

ということで最初のルートを明日は行くことにしてテンバに戻る。

コバさんが途中で採取したフキを煮てつまみに、ビールと日本酒で乾杯。
小屋に酒を買いにいったら、それ一人で飲むの?って小屋番の方に驚かれたのは内緒です。

明日もあるので、早めに宴会を切り上げて寝る。コバリーダーはタープの下で、私とエビさんはテントで。ぬくぬく就寝。

朝、起床。沢靴になり、ハーネスを付け、武装完了。
下降点へ、昨日確認したところより先に行けそうだ。懸垂下降ポイントがあったが、もうちょっと高巻できるか上に上がると、
当初は上の廊下に行くよていだった、大阪から来た3人パーティーに遭遇。
どうも増水している上の廊下は渡渉不可能と思って東沢にしたらしい。彼らから、この先は切れ落ちていて、降りるのは厳しいというので、
先ほどのポイントに戻り、懸垂じゃなくて降りれるところを踏み跡をみつけて入渓。

左岸にすぐ大岩があらわれる、岸との間を抜ける時に、つるっとすべって、さっそく私はドボン。つ、つめてぇ。。。

大阪のパーティーが最初にロープを出して右岸に渡ろうとしているが、リーダーの方が何度か流されて、左岸に戻ってくる始末。
まじかー。上の廊下に行く人たちがこんな感じならそーと厳しいのか・・・
で、ここで、コバリーダーが動く。
「先にいかしてもらってもいいですかー」
エビさんにビレイしてもらい、コバリーダー渡渉。
どうも、白く波がたっているところは、実はあんまり流れが早くないってことらしい。
慎重にルートを選択しながら、するっと渡渉成功。すげぇ!(夢中で写真忘れた!)
大阪パーティーから拍手が。ちょっと気持ちよかった(笑

私は中間でFIXロープにビナ通しで渡渉。エビさんは、末端に固定でコバさんビレイで無事渡渉。
私たちは、そのまま右岸をまいたり、水線どおしにいったり、

水量多い~。

冷たいだろうけど。ちょっと写真とるからそのままで~。

大阪パーティーとは、抜きつ抜かれつつ、時折、会話をする。

大阪パーティー:「東沢乗越あがるんですよね?それからどこへ行くんですかー?」
さぶ:「槍までいくんです。これ、槍へのアプローチなんです(笑」
大阪パーティー:「え!槍!?おかしいやろ!!アプローチまちがえてるやろ!!(笑」

と大阪らしいツッコミを頂く。

 

コバリーダーのルーファイは見事。
私はただついていくのみ。しかし、歩くの早い!渡渉なれない私は、必死でついていく。
ときおり、コバリーダーに手を引いてもらい
後ろのエビさんにルートを先取りしてもらったりして、介護されてる感満載。

い。いけるかしら???

わ、私、いけるかしら???

その日は、途中でイワナの魚影を何度もみるが、さすがに2200付近で幕営予定なので2000を超えるまで釣竿は出さない事に・・・

決めたはずのリーダーのコバさんが5分置きに、「もう、2000超えた?」って聞いてくるw
釣りたくて仕方ないみたいだ。

男性二人は
「俺たち、初心者だから、やっぱり、スレてない子がいいじゃん?まー、その子もダマしちゃうつもりなんだけど?」
と、なんの話してるんだかの、釣り談義。

2000を超えて、なんかつれそうなポイントでやっと竿を出す。
と、すぐにコバさんに当たりが!結構、大きいいわなをGET!やっほぅ!

釣りにめざめた?二人組

釣りにめざめた?二人組

2000を超えたところで、左岸に幕営しているパーティーがひとつ。
大阪のパーティーもその、ちょっと上ではったようだ。

私たちは他のパーティーよりの上の2150あたりの樹林の中に平な場所をみつけてテントとタープ設営。

この沢のために釣竿を購入したエビさんはもうひとチャレンジしに竿をもって沢へ。
アベさんと、つりしさんに、岩魚つるのに、釣竿って必要ですか?(=枝と糸でいけるやろ)
って聞いて、釣りをなめるな!と怒られて購入したもようだ。

私はごはんの用意。コバさんがたき火を。
しかし、連日の雨で、枝がたっぷり水分を吸っている。。。
ここでコバリーダー、着火剤を何個も使うが火が起きず。。。
つりをあきらめて戻ってきたエビさんにバトンタッチした時には着火剤が残り2個。。。

エビさんも苦心するが、さすがたき火マスターだ。
なんとか火がついてほっとする。
もう20時近くだった。。。お疲れさま。たき火ありがてー。。

それから宴会。さぶの高野豆腐でつくるスンドゥブ鍋。
岩魚は、なめろう
皮と骨はあぶって、カリカリに
頭はじっくりあぶって、骨酒に。
すべて綺麗にたべる。ごちそうさまでした。山の恵みに感謝。

のんべ二人は、酒とつまみでおなかがいっぱいなので、結局、米を炊かず。
エビさんだけがα米を戻して食べる始末。この山行はα米が相当余った。。。

22時ごろに就寝。明日は、長い一日になりそうだ。

朝は薄曇り。天気はどんどん悪くなる予報だ。
コバリーダーは相変わらず、沢をハイスピードで行く。。。
私は、ついていくのが、やっと、さすがに、もうちょいゆっくり行ってくれとお願いする。

水がなくなってくると雪渓が見えてくる。

雪渓の間を行く

雪渓の間を行く

最後の雪渓はほとんど崩壊。横のガレを容易に上がれる。軽アイゼンをもってきたが不要だった。

しかし。水中では、好調子のコバリーダーが、丘にあがったとたん、お皿が乾いた河童のごとき動きが悪い。
数歩歩いては、息をととのえている
エビさんは、どうも、昨日から体調がすぐれないようだ。

水がなくなってからほどなくして、エビさんのみ沢足袋から、登山靴にここで履き替える。

最後に、ハイマツ滞を横切るようにしてひとつ右の沢に詰め上げる。

最後のヤブ漕ぎ

最後のヤブ漕ぎ

ばっちり、東沢乗越に出た!やったー登山道だ!

登山道に出てほっとひといきだが、こっから厳しかった。。。

登山道に出てほっとひといき。

ってここから風雨が厳しい。

私とコバサンはめんどくさいので、このまま沢靴でいくことにする。

水晶小屋まで40分ほどだが、稜線は飛ばされそうな風だ、ときおり、耐風姿勢をとりながらすすむ。

水晶小屋につくと、小屋の休憩所は雨をしのぐ登山客でにぎわう。ここでコバさんが天気図を確認し無事を掲示板に書き込んでくれた。
カップめんで体をあたため、気合をいれて外に再び出る。
双六小屋まで、登山道がほぼ沢状態。沢靴で正解だ。
あちこち、山壁が滝のようになっている。

黒部源流もみたかったが、標識だけにしておいた。雲ノ平への分岐の沢は渡渉が危険そうだった。

黒部源流への標識。向こう岸が雲ノ平。

黒部源流への標識。向こう岸が雲ノ平への道

そのまま三俣山荘へ。時間は13時。
ここから双六小屋が今日のテンバ予定だったが、装備が濡れているのもあり
テントで乾かす事を考えると、今日は三俣小屋で止まるのがいいだろうと判断。

小屋でまず、あたたまりたい気持ちが先行するが
まずテント張ってから、装備を乾かした方がいいだろう、てか、正直そうしたら、テントはるのがいやになっちゃうだろうと思い、先にテントを張る。

本音を言うと、小屋に泊まらないかと喉まで出かかったが、
リーダーが小屋に泊まろうって言ってくれないかなって心から思っていたが・・・(リーダーもそう思っていた模様w)
60周年記念山行。現役が小屋泊まりでは、申し訳ないだろうという
気持ちがどこかにあり、ぐっとこらえてテントを張る

テントの前の道はすでに沢になっていたので、排水がきちんとできるように、突貫工事までやりましたよ。ええ。

ちなみに、このあとの山行報告会で、他のパーティーが小屋泊まりで豪遊していた話を聞いて愕然とする事になることを私たちはまだ知らない。

水晶小屋では、コバさんが大判振る舞い・・・。パスタ、カレー、最後ラストオーダーには、オムライスまで頼んでいる。
私は、ビールからのワイン。コバさんと二人でフルボトル2本をペロリ。いやー、うまいね!
結局、夕食はエビさんの麻婆春雨を作らず、小屋で豪遊して終了。

明日も天気は悪そうだ。。。

朝起きるとテントはびっしょり。私が軽量化をもくろみ、銀マットいらないんじゃん?って言ったため、浸水した雨でテント内は非常に不愉快な状態だ。

テント撤収中は、雨が小降りになり、パッキングして、今日は槍まではマストだ。

槍ヶ岳山荘はテンバがせまくて、張れない事もあるので
槍平まで下りたいコバリーダーの提案で、6時間。ほぼ休みなく歩く。

全てのピークは巻く方向で行軍。(双六も槍もすでに登ってくれているので、私たちはその間をつなぐだけでいいのだ)
ノーピーク ノーライフじゃない沢屋の二人はまったくピークを巻くことに罪悪感がないが、私はちょっと双六のぼってみたかった。。。

コバサンはやはり久しぶりの高地と寒さのため息が続かない。
エビさんもいつもはうるさいくらいなのに、体調不良のためか、天気のせいか、無言。。
まー、強い人たちだから大丈夫だけど若干、二人の体調が心配なさぶ。
私は相変わらず沢靴のまま。濡れた岩にはフェルトが非常に快適である。濡れる事も気にしなくていいしね。

途中で、雷が鳴る。。。マジでかー。鹿島槍でやられた時みたいに、ガラガラガッシャーン!!って感じではないが
ごろごろと遠雷。いやだなー。これから、岩場の稜線で逃げ場ないじゃないか。。。

どちらにしても、行っても戻っても逃げ場所は小屋まではい。
空の気配を慎重に確認しながら行く。

すると、槍の方向からビっと横に雷が走る。思わず伏せて、空をみやる。でも、まだ遠いだろう。(と思いたい)
ビビりながら、とりあえず槍ヶ岳山荘まで。わーい。なんとか安全な場所までついてうれしい。

槍平に降りる予定ではあったが、なんと槍平から新穂高に降りる途中の沢が増水していて渡渉不能との張り紙が。
雷も怖いし、このまま槍ヶ岳山荘のテンバに幕営を決める。

まず、テントが張れるかまず確認。結果、ガラガラ。(はじめてだ!ここで張れたの!)
だよねー。ふつー、テントこんな日に張らないよねー。

行くと日体大山岳部のテントがみえた。仲間がいてうれしい。

緑のポッテンがうちのエスパース

緑のポッテンがうちのエスパース

まず、小屋の食堂でご飯を食べて体を温める。コバリーダーの震えが止まらない。低体温一歩手前だったんだなっていう。

しばらく小屋で休んでいると、ぱあっと、視界が開けた。

遠方まで見渡せる。あわてて男性二人を呼びに行く。

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やっと晴れたよー。

 

しばらくすると、また、曇ってくる。ガイドさんが、ひっきりなしに天候情報をチェックしながらそわそわしている
横で、私とコバさんは、またワインをフルボトルで飲み始める。

そうすると、また、一面が晴れ渡る。

ガイドはじめ、小屋に停滞していた、いろんな人が槍の穂先を目指し始める。
小屋に確認して気象庁のレーダーを見せてもらう。雷警報が消えたようだ。

コバサンと私はアルコールを飲んでしまったし、既に槍は登ったことがある。
明日の朝、張れたら穂先に行こうと話していたが、晴れる保障はないし、このチャンス逃すのは惜しいと思い

まだ槍に登っていない、唯一素面のエビさんに、登ってきたら?っていったら、「いいの??」とうれしそう。
往復で1時間のコースタイムをエビさんは30分足らずで戻ってきた。さすが!

エビさん槍登頂おめでとう!

エビさん槍登頂おめでとう!

しかし、ピークに立ててよかった!
テントで宴会&ごはんを食べ、明日は下山だ。

最終日。

朝から、雷がごろごろなり、相変わらずの雨
が、これから樹林帯なので、昨日より気が楽だ。
私はまたしても、沢靴だ。もう、今回の山行は沢靴で締めくくる事を決める。

本当は、新穂高には降りれそうにないので、おなじみの上高地に降りる。

途中、雪渓があったが、斜度もないし、スプーンカットを拾うようにあるいていけば
沢靴でも割と平気だった。

梓川の増水っぷりにビビりながらも

たぷんたっぷんの梓川と明神

たぷんたっぷんの梓川と明神

ちゃっと、降りて、上高地についてアルペンホテルでお風呂に入り、新島々から松本
松本の蕎麦屋で一杯やり、あずさで帰路につきました。

天気が悪いながらもリーダーと仲間に恵まれ楽しい山行でした!
ありがとうございました!

費用
新宿‐扇沢(さわやか信州号):6200円
トロリーバス代:1540+200(手荷物)
テンバ代:奥黒部ヒュッテ:500
三俣山荘:800
槍ヶ岳山荘:1000

上高地-新島々-松本:2,450円
松本-新宿:6380円

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