記念山行 蓮華温泉~栂海新道

栂海新道

期  日: 平成26年8月12日〜15日
メンバー:  L いた、むさし、さとう(OB)、すすむ、たなか(OB)、
ささだ、えつ子、やました(OB)、ふく子(OB)、あいざわ(記)

この山行は東京北稜山岳会60周年記念山行の一部として、いたさんが「この記念山行のどこかで北稜OBクラスの人達も参加しょうよ」と OBの方々に参加を呼びかけて、10名のメンバーで実現できました。
このパーティー名称は「蓮華温泉パーティー」として記載しています。

《8月12日》
蓮華温泉のテント場に夕方集合という行動計画でしたが、朝から雨。普通なら中止の天候である。しかし、60周年の行事だし、雨でも行かねばならないのだと、糸魚川の親不知観光ホテルへと車を走らせた。

親不知観光ホテルは栂海新道のまさに下山口(登山口)にあるところで、ささださん夫妻、やましたさん夫妻、あいざわは下山後に宿泊することにした。今回は蓮華温泉から五輪尾根を経由して朝日小屋で一泊。翌日は栂海山荘まで。最終日は親不知に下山のため、ここに車を1台駐車させておけば、なにかと便利だと思い、ささだ車と親不知観光ホテルで12時に待ち合わせることにした。

長野IC付近まで雨が続いていたが、新潟県に入ると雨もやみ上越JCTから晴れ間も出て、気分的にもいい雰囲気になってきました。

どこかに旨いお店(昼食)はないかなと、ひとつ手前の糸魚川ICで降りて、お店を探しながら国道8号線を走る。道の駅親不知ピアパークがあったので様子見ていたらささださん夫妻とバッタリ。「お昼食べた?」と聞くと「ここでタラ汁定食とやらを食べたがあまり美味しくなかった」という。「食べてないならここで待っているから何か食べてこいよ」というので違うお店でカツカレー(早くできるから)を食べました。

目の前の親不知海水浴場は天候の関係なのか江ノ島のような賑やかさはなく、知名度はあるのだけど浜茶屋も一軒だけの寂しい雰囲気でした。

親不知観光ホテルのフロントに顔を出して車一台の駐車をお願いし、ささだ車に乗せてもらって蓮華温泉に向う。(全員夕方集合だったのですが、蓮華温泉に日帰り入浴したかったので、ささださん夫妻には12時〜13時親不知観光ホテルに来てほしいと無理して成田を早く出てもらうよう頼んでおいたのですが、11時に到着したと言っていました。)

蓮華温泉ロッジ

蓮華温泉ロッジ

ささださん夫妻は車で寝るというので、温泉ロッジで先に一風呂浴びてもらい、私は少し離れているテント場に天幕を張ってから温泉に入ることにしました。時間も時間だし、いくつもある露天風呂の湯巡りはやめて早々と内湯からあがってビールを少し飲んでいたらすすむさん夫妻とたなかさんが(電車&バス利用で)やってきました。

一緒にロッジで雑談をしてテント場に向う。コンビニでゲットした夕食を食べながら「むさしさん達は来るだろうか、来ないだろうか」と賭け事のようなヤリトリをしていたら、来ました!なんと高速でなく一般道を走ってきたとか。これはこだわりというか趣味というか恐れ入りました。

「夕方には着きます」と言っていた やましたさん夫妻も無事合流し、テント場の下はやや濡れてはいるが、少し高台になっているところや水の溜まらない場所を選んで各自テントを設営し、明日は5時出発だというのに久しぶりに顔を合わせたので遅く迄話が弾んでいました。

星が出て(流れ星もみつけましたよ)テント場は月に照らされて明るかった。ささださん夫妻はやましたさんの天幕で一緒に寝た。

イワカガミと

イワカガミとか・・

《8月13日》
出発に遅れたら先輩に怒られそうなので、早めに起きてラーメンを食べる。ささださん夫妻と私は小屋に泊まることにしておいたので夜露に濡れたテントは車の中に置いて、コーヒーセットもここだけにして出来るだけ荷物を軽くしていくことにした。それでも荷は重く感じる。

白高地沢まで下るのは勿体ないが、下りは実にいい。が、このままでは何時になっても朝日岳には着かない。白高地沢にかかる橋から登りにかかる。階段状の登山道にはイヤになってしまうが、やがて草原になり木道になる。

花園三角点付近だろうか、花園というだけあってお花が多い。花の名前はよく分からないけれど、たなかさん
がよく知っていて説明してくれる。しかしすぐに忘れてしまう。

五輪尾根

五輪尾根

五輪の森を過ぎるとハクサンコザクラの群生だ。このくらいの花は知っている。チングルマだってハクサンイチゲだって知っていますよ!

「来てよかったね〜」「これもいたリーダーのお誘いのおかげだよ」「有り難いね」と素直に感謝すると嫌みになる我が蓮華温泉パーティーである。

白高地の水、こりゃ〜美味しかった!でもここから栂海新道の分岐までが長かった。やっぱり疲れてきたんだろうね。

ここから快調に山頂に辿りついたが、小屋までがまた長かった。この下りは明日登り返さなきゃならないと思うと癪になる。4時前に到着。アトムパーィー5人がケッチボーの声で迎えてくれました。

朝日岳

朝日岳

さあ、ここからがこの山行のメインイベント?
朝日小屋に3人の宿泊を受付のオバサンにお願いしたところ、「予約してないの!」「今は予約が常識になっているのよ!」「3人!?」「部屋は予約のお客さんで割り振っているから、これから人を入れる事は無理よ!こっちが怒られるから!」「剱ならよそに行ってくれって言われますよ!」「ここは一軒だから泊めることは何とか考えるけどね…、常識ってものが足りないわよ!」「どこの会の人?」「食事は手作りでやっているから追加は無理!」「素泊まりなら何とかします」「え〜!まだいるの」「全部で9人?」「ほんとに何を考えてるの、この人達は」と呆れ返った表情で私を睨みつける。誠にごもっともな話だからただ黙って聞き入れるしかなかった。

「明日はどこに行くの?」「栂海山荘?」「予約は?」「え!してないの!」「あの小屋はね…」と小屋の説明をして、「私有地をお借りするんだから連絡するのは常識でしょ!」とまた怒られる。ここはいたさんが助けてくれました。「8人で利用させて頂くと連絡してあります」と小さい声で言うと、「ほんと?」という疑いの目つきで私を見る。(後から電話を借りに一人で行くと栂海山荘の人に確認していましたよ)

言いたい事を言って気持ちが落ち着いたのか、「◯◯さ〜ん、あっちの建物に9人泊まれるように準備してやって!」と使用人に指示してくれました。たなかさんはツエルトで寝るというので9人の素泊まりとなったが、案内された部屋は6畳位で2部屋。昔の建物だったのか発電室が隣にあるので音がうるさいが我々だけになったので逆に有り難かった。

現役と懇親

現役と懇親

他の登山客はいないし、折角だからとテント場から現役5人を呼んでビールで乾杯。自己紹介や昔の山話などで盛り上がる。食事がなくなったのでささださん夫妻には申し訳ないことになってしまったが、現役の作ったカレーを御馳走になりお腹は満たされました。

とにかく、北稜山岳会の山小屋って感じで、いい素泊まりになりました。
昨夜はテントで寒い思いをしたので皆が寝不足で疲れ気味。素泊まりでも布団の中で暖かくゆっくり寝れたようである。
気をつけましょう。山小屋利用は予約が必要です。携帯は連絡がつきません。蓮華温泉付近で予約しようと思ったが無理でした。ロッジの電話なら通じたかもしれないが、700mも戻るのは億劫だし、朝日小屋に迷惑をかけたのは事実。我々の落ち度は素直に反省したい。

小屋泊まりの場合、食事付きか、素泊まりかなどしっかり事前にパーティーのメンバーに確認して早めに予約しておく必要があります。なかなか山小屋利用の機会は少ないでしょうが、頭の中に「山小屋は予約」の言葉を入れておいて下さい。3人くらいの宿泊は大丈夫だろうと考えたのはあまかったですね。

《8月14日》
今日も5時出発。早めに食事を済ませて支度していたら、「昨日受付のオバサンが謝りにきたよ」という。2部屋だったから、私の部屋ではなかったので謝罪の内容は直接聞いていないし間違っているかもしれないが、「誤解があったようで申し訳ない」といったような内容だ。

ともあれ出発前にオバサンに、素泊まりさせてもらったことだけは素直にお礼を言って小屋を後にした。今日もまずまずの天気になりそうだ。ん?え?オバサンが小屋から出て来て我々を見送ってくれている?「また是非きて下さ〜い」と声をかけてくれました。

北アルプス最後の楽園

北アルプス最後の楽園

むさしさんは膝が痛むというので、水平道から雪倉岳経由で白馬大池にさとうシゲさんと下山する事になったので、お二人とは水平道分岐でお別れした。

昨日降りた道を登り返して再び朝日岳へ。ここから分岐へ一旦下り鬱蒼とした樹林帯を歩く。ちっともいい景色にならなくてガックリして歩いていると、草原のような景色が(花もそこそこに)やたらと出てくるので疲れも吹っ飛ぶ。

こんなところにこんなところがあるなんて…と栂海新道って素敵なところだねと感動しながら歩きました。

栂海新道を行く

栂海新道を行く

さあ北俣の水場だ。ここで明日の分も含めて一人2ℓは確保しなければいけない。栂海山荘までボッカとなったが、これが山登りだと思えばいいんじゃないの。一汗かいて山荘に到着。小屋番はいなかった。2階を陣取り食事は外で各自作り食べることにしました。新旧の分隔てない談笑も楽しかったですね。

今日はビールはないと決め込んでいたら、何と!小さい缶でしたが3缶宝石のように椅子の上にならびましたキム兄が持ってきたらしい。ほんの一口ずつではあったが全員嬉しそうに感謝しながら味わいました。キム兄、御馳走さまでした!ここでもたなかさんはツエルト泊。キム兄はテント泊でした。

キム兄差し入れでOB交えて乾杯

キム兄差し入れで乾杯

今日も良く歩いた。小屋の毛布もいらないくらい暖かい夜でした。
日本海沿いの街の灯りが少し見えました。あ〜あ、まだ遥かに遠いな〜。

《8月15日》
さて今日は最終日。いよいよ親不知だ。暑いと大変だから小雨くらいがいいねと言い合いながら出発。暫くは日差しもあって登りはこたえたが時々沢筋からくる涼しい風で癒される。やがて期待通りの小雨となり良かったです。

枯れる心配だった水場も潤沢に流れ出ていたので大助かりだったが、この下りはちっとも面白くない。
栂海新道も坂田峠でおしまいにして欲しいですね。特に二本松峠から親不知は遠く感じる。こんなのただの裏山じゃん!

栂海からの朝焼け
すばらしい朝焼け

しかしこの最終日の感動は景色ではなく「日本海まで歩いたぞ!」なんです。

親不知手前で雨が強くなり雨具を着ても着なくても濡れることとなったが、無事親不知観光ホテル前の国道に到着しました。本来は海岸迄が栂海新道になるようではあったが、そこは若い現役におまかせし、ビール飲みたさに予約組は省略。現役と分かれてホテルに入りました。

皆さん有り難うございました。朝日小屋から一緒に歩いて頂いた現役の5名の方にも感謝申し上げます。頼りになりました。

この山行のために各自トレーニング山行をして挑んだようである。その甲斐があって一日10時間も3日連続でよく歩くことができました。

平均年齢約70歳の蓮華温泉パーティー。いや〜もうすっごく楽しかったです。あらためていい山仲間に恵まれたとつくづく思いましたね。最高です。

一回一回の山登りをじっくりと味わいながら、下山後のビールを楽しみに、これからも精進して想い出をたくさん作っていきたいと思っています。

親不知観光ホテルでむさしさんとさとうシゲさんと一緒に乾杯(食事)出来なったのが残念でしたが、70周年があるから楽しみにしていますよ。

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